私は自分が政治家としてどのようなポストに就きたい、という願望はありません。
 唯一あるのは、自分が生まれた国、この日本をよくしたいという思いです。
 本来、政治家は、国民が、よりよい人生をおくることができるための仕組みを作ることに存在価値があります。そのために、自分の地位はどうなってもいい、なにがなんでもこういう仕組みを作りたい、と多くの政治家が覚悟を決めた時、日本が直面しているさまざまな問題は一気に解決され、よい流れが生まれるのだと思います。
 この国がよい方向に向かっていると考えている人はほとんどいないと思います。日本の長い歴史において、けっしてありえなかった犯罪、例えば幼い我が子をほったらかしにして死なせてしまったり肉親をバットで叩き殺してしまったり、あるいはちょっと意見が合わないからといって同級生を刺し殺してしまったり──が日常茶飯事となってしまいました。十数年前は世間を震撼させたような類のニュースが、今や新聞の片隅に小さな記事で紹介されるようなありさまです。
 このままでは今の子どもたちにこの国をバトンタッチしてあげることはできません。年金も、もはや返済不可能と言われている財政赤字もそうでしょう。なにより、自分が日本人であることに誇りを抱けない、そして自分の人生を肯定できない人を大量に生み出す国にしていました。私たちは、先人たちから引き継いだ、この素晴らしいな国をメチャクチャにして次の代に譲ろうとしているのです。
 では、どうしてこういう事態になってしまったのか、ほぼ答えが出ているといっていいでしょう。つまり、日本人が「日本人らしさ」を失ったこと─。
 その国特有の伝統や美徳、風習、感性、それに基づく人生観やさまざまな価値観は、その国の長い歴史の中で自然に育まれてきたものであり、そこに住む人たちにとって、最も適したものであるはずです。
 日本は長い歴史をもつ国です。この国に生まれ、生をまっとうした先人たちの叡知の蓄積によって、「日本人らしさ」が形成されてきたといっていいでしょう。
 しかし、たった一度の敗戦により、私たちは先人たちから受け継いだ素晴らしい財産を捨て去ってしまいました。その結果が、昨今の世相となってしまったのです。
 私は、「日本人らしさ」を回復することによって、今直面しているさまざまな問題を克服することが可能になり、そして「自分はこの国に生まれて幸福だ」という「心のよりどころ」を得られると思っています。
 そのための仕組みを作ることが自分の役割のひとつであると肝に銘じ、活動を続けていきます。
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