中田宏チャンネル_170605_#502_都民ファースト

6月1日に地域政党「都民ファーストの会」総決起大会が開かれ、小池百合子・東京都知事が代表に就任しました。
今までは知事の特別秘書が代表を務め知事自身は特別顧問でしたが、これで名実ともに”小池党”になりました。

出演した3日朝の読売テレビ系TV『ウェークアップ!ぷらす』でもこの件が取り上げられ、「小池氏がトップになってクリアになった」「分かりやすくなった」という意見もあれば、一方で東京都政のトップとそれチェックする議会の政党のトップが同一人物でいいのかという議論もありました。

また就任同日には知事の自民党離党もありました。
これまでは党に「進退伺い」を出していた状態で、自民側も処分もせずに宙ぶらりんでしたが、小池知事から離党を決めたのは「自分の立場も決められないのか」という批判にカードを切ったということです。

今回のタイミングは都議会議員選挙を戦う体制作りであることは間違いありません。
小池知事の支持率はどの調査でも大体60%以上ありますが、「都議選でどの政党の候補に投票するか?」という調査では、日経・毎日・産経の各紙が「都民ファーストは2位」と伝えています。
このギャップを埋め小池人気を都民ファーストの票として取り込む必要があるということです。

私の横浜市長再選時の支持率は80%を超えていましたが、これは「市長は中田宏」でも「市議は自民党」という人も当然、多かったわけで、首長と議会の支持にはギャップがあるものです。
市政ではタブーなき改革を行いましたが、その時、議会は諸手を挙げて賛成したわけではありません。
理不尽と思いつつも頭を下げてお願いしたり、また議会の”良識派”の賛成を得て進めて来たのです。
一方、以前の大阪維新も同じようでしたが、議会と完全に対立構造となった小池知事としては議会で過半数を取ることによって改革を進めたいと思っていることは理解できます。

先般、ロイター通信社のインタビューで小池知事はフランスのマクロン大統領になぞらえて、
「議会の基盤を作るということが、まずは大統領がやられていること。
私も新しい方々を候補に打ち立てて、改革の志を持った新しい議員を増やしていこうと、同じことをやっている。
トップが選ばれても、議会が変わらないと改革は進まない」
と語っています。
首長に改革の意思があっても、議会で足を引っ張る勢力が過半数を占めてしまっては何も進まないということです。

現段階で都民ファーストの会が単独で過半数を取れるほどの勢いはないので、都民ファースト+選挙協力をした公明党で超えられるかがポイントです。
小池知事はここまで議会と対立構図を作ってきてしまった経緯もあり、政策そのものの是非はともかく、政策実現のためには過半数がどうしても必要です。
逆に過半数を取れなければこれから任期残りの3年間は厳しい都政運営になるでしょう。


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