20150603_#007

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前回の「青森県知事選」に続いて、「埼玉県知事選」を取り上げます。

埼玉知事選は今年8月の予定で、現職の上田清司知事が4選目に出馬するかどうかが注目されています。

これまでも書きましたが、私は基本的に多選に反対・禁止論者です。権力が硬直化するからです。
今の常識では多選のラインは「3期12年」ですし、実は上田知事は自分で多選自粛条例を作っています(私も横浜市長のときに作りました)ので、この点からも今回の上田知事の最終判断に注目しています。

ところで最近は上田知事自身から4選に「含み」のある発言が頻繁に出ています。
出る出ないの決断はいずれするのでしょうが、私は「4選目に出る」という含みを持たせた発言をすることそのものは、これは許されると考えています。

それはなぜか。「レームダック」を防ぐためです。
レームダック(lame duck)は直訳では「足の悪いアヒル」、そして「役立たず」「死に体」として、欧米でよく使われる政治用語です(参照:Wikipedia)。
レームダック状態になると、行政は機能しなくなります。「この知事・市長は近々退任する」とはっきりすると、私も経験しましたが、行政機構・公務員は全く動かなくなってしまう、新体制ができるまでは様子見(サボタージュとも言えます)になります。今、日本で一番レームダック状態なのは、きっと大阪市でしょう。橋下市長が年末に辞める大阪市役所は、指示されたことは行うが、それ以上は動かないという体制になってしまっていると思います。
上田知事が4選目に出るか出ないかはわかりません。しかし「4選目に出るかもしれない」と含みを残すのは、レームダックを避け、少しでも行政をより良く運営し続けるためには許されると思います。

私は、平成21年に横浜市長を辞めました。「2期8年で市財政を立て直す」と公言していましたし、議会もそう見ていたので、任期の最終年=21年になると、中田市政から議会にもっと都合の良い体制にひっくり返すために、あれこれ画策を始めました。このような動きもあったので、私は衆議院選挙に合わせて辞任しました。衆院選で与野党対決となり、同時の市長選で議会がオール与党で扱い易い候補に一本化できないからです。
このように、レームダックに陥らず、また、市長と議会が健全に緊張感ある状況にするために、政治ではぎりぎりまで駆け引きが必要になることもあるのです。


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