中田宏チャンネル_170306_#440_全人代

北朝鮮がまたミサイルを今朝7時半過ぎに発射して、日本の排他的経済水域(EEZ・Exclusive Economic Zone)に落下しています。
これまでに何度も書きましたが、領海に打ち込まれたりあるいは日本の船舶に被害が出たら当然ですが戦争状態になりますから「またか」と鈍感にならないようにしましょう。

その北朝鮮に影響力があり「後ろ盾」とも言えるのが中国で、5日から「全人代(全国人民代表大会)」が開かれています。

全人代は日本のニュースではよく「”日本の国会”に相当」と表されます。
しかし中国は共産党一党独裁の国で、全人代よりも重要なのは共産党大会というものです。
全人代は1年に1回この時期に10日間開かれますが、共産党大会が5年に1回で、残りの4年は共産党の最高幹部会である常務委員会でほぼ物事を決め、全人代は予算を発表したり国の方針を発表したりと共産党が決めたことを1年に1回承認をする”セレモニー”と言われています。

日本の国会では当然ですが野党は自由に発言し政府の追求もします。
しかし全人代ではそうはいきません。
選ばれている約3000人の委員はほぼ共産党の関係者ですから、政府の批判はおろか議論もほとんどないという状態になっています。
日本の国会で”野党が弱過ぎる”というのがあっても”野党が無い”ということはありません。
日本の国会も「形骸化している」などと言われることもありますけれども、中国の全人代の形骸化とは度合いが違うわけです。

それでも一応、全人代が注目されるのは共産党が作ったままですけれども政府活動報告・方針を決めているからです。
今年の経済については目標を経済成長率6.5%前後として、去年の6.5〜6.7%よりも下げたことになります。
もう一つ注目されていたのは軍事費で、事前に報道官が記者会見で「7%前後の伸びになる」と言っていたので、中国通貨で1兆人民元、日本円で約16.5兆円をほぼ超えている事は間違いないようです。
「間違いないようだ」というのは、昨年までは軍事予算額を発表していましたが今年はなんと金額は明示せず、恐らく1兆元を上回っているに違いないけれども具体的にいくらなのかはわかりません。

ちなみに日本は防衛費のうち43.8%が人件費・糧食費(隊員の食料)ですけれども、中国の軍事費はその内訳もわかりません。
人件費はどう考えても日本より安いでしょうが、その他どういう費目になっているのかわからないので軍事実態はもっと大きいのではと世界では言われています。

全人代より注目すべきは共産党大会と書きましたが今年の秋に5年振りに開かれます。
ちなみに自民党の党大会は年1回ですけれどもさしたる注目もされず昨日3月6日に終わっています。