中田宏チャンネル_170303_#439_VOGUE

米女性ファッション誌『VOGUE』3月号に掲載されている白人モデルの和服姿が問題になっています。
この『VOGUE』をまじまじと見たことはありませんが海外の書店でよく見かけますし、『日本版VOGUE』もありますから雑誌の表紙やイメージはわかります。

さて、その問題の写真ですが、著作権の関係で権利フリー素材からそのイメージを作成してみました。

VOGUE image
※中田宏事務所作成イメージ

私からすればこの写真のどこが問題なのかな?と思いましたし、ネットニュースなどでも特に日本人の多くは同じような反応のようです。

しかし、モデルを務めたカーリー・クロスさんはTwitterで次のように謝罪をしています。


(和訳)
「これらの写真は”私のものではない文化”を盗用したものでした」
「文化的に敏感でない撮影に参加してしまい本当に申し訳ありません」
「私の目標は常に女性たちに力を与え、インスパイアすること」
「今後の撮影や企画ではこの使命を必ず反映していきます」

謝罪したのは当然、批判があったからで、ツイートにあるように“文化の盗用”そして“何で白人がやっているんだ?”というコメントが相次いでいるのです。

「文化の盗用」は英語で「Cultural appropriation」、異なる文化・他文化を搾取的に利用するという意味合いで、要はマイノリティや原住民など異なる文化や歴史、伝統などを理解しないで商業・娯楽的に使うことに対する言葉です。
また「Whitewashing」という語は、白人が白人以外の人種を演ずることを意味します。
そこで戒められているのは人種差別で、“他民族国家”あるいは“文化の多様性”はアメリカでは非常にデリケートな問題なのです。

日本人からすると「何が問題なの?」と寛容的にもなりますが、一方でアメリカの映画などで例えば「芸者」が妖艶で怪しげな扱いをされていると、本来のきちんと三味線や踊りなどの芸ができる人としてきちんと理解して欲しいと思うこともあります。

この一件でふと思い出したのが、顔を黒人のように黒く塗って『ランナウェイ』や『め組のひと』などを歌っていた日本の80’sの人気グループ「シャネルズ」(後の「ラッツ&スター)です。
当初は特に問題になっていませんでしたが、平成27(2015)年にももいろクローバーZとメンバーの一部がジョイントした時にはアメリカのメディアに叩かれたようです。

このようなことを意識せずにいると「あいつは差別者だ!」「馬鹿にしている!」などと言われかねないので、頭のどこかに留めておいた方が良いかもしれません。


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