中田宏チャンネル_170302_#438_聖徳太子

昭和の人間にとっては1万円札で馴染み深かった聖徳太子が「厩戸王(うまやどのおう)」になるかもしれません。

小・中学校などで何をどのように教えるかの基準となるのが文部科学省による学習指導要領ですが、この新案でいくつかが話題になっています。

一つは中学校では聖徳太子を厩戸王として教えるべきだというものです。
改める理由は「聖徳太子」は死後の呼び名とされ、古事記では厩戸王(うまやどのおう)と表現されているからだそうですが、聖徳太子の存命中に「聖徳」という言葉が流通していたことははっきりしていますし、死後とはいえ聖徳太子が馴染みある呼称なのは間違いないでしょう。

これ以外にも“案”ではあるものの「元寇襲来→モンゴル襲来」・「鎖国→幕府の海外政策」とするなどの案も出ているそうです。
「鎖国」は当時、長崎では外国と貿易を行っていたのでふさわしくないとのことですが、いわゆる”鎖国状態”であることは間違いなく、その例外があったということではないのでしょうか。

いずれにしても歴史は後から学ぶもので、ウソや捏造ではダメですがこれらをどう総称して呼ぶのかという意味で「聖徳太子」や「鎖国」でよいと思います。

聖徳太子は西暦で574〜622年に生きた実在する人物で、当時の日本を近代国家にして現在の日本にまで大きな影響を与えました。
十七条憲法の「以和爲貴(和を以て貴しと為す)」は今の日本人のDNAに連なっていると思いますし、当時の中国王朝の大国「随」に進んでいることを謙虚に学ぶために遣隋使を送る一方で、その小野妹子に持たせた国書には「日出処天子至書日没処天子(日出処の天子、書を没する処の天子に致す)」と書き記し、互いは対等とした人物でもあります。

歴史研究が進むなかで史実が違っていれば修正は必要ですが、厩戸王・聖徳太子とも間違いない事実ですし、世代によって言葉・用語が違うのは考えものです。

文部科学省はパブリック・コメント(意見募集)を行っています。
皆さんも意見してみてはいかがでしょうか。

学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案に対する意見公募手続(パブリック・コメント)の実施について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/02/1382218.htm


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