中田宏チャンネル_170217_#429_認知症不起訴

昨日、やりきれないニュースがありました。

昨年10月、横浜市港南区で集団登校の列に猛スピードの軽トラックが突っ込んで小学1年生の男の子が死亡など7名が死傷した事故で、運転していた88歳の男性に不起訴処分の決定が下されました。

横浜市内の事故だったことや自分も子を持つ親であり、また最近は高齢ドライバーによる事故が多発しているので、事故発生当時もやりきれなさがありましたが今回の決定でますますその思いが強くなりました。

事故発生当時は一日中運転し続けていたとの報道もありましたが、その後の取り調べで
・記憶が所々抜け落ちて認知症とみられる
・しかし認知症の通院歴はない
・認知症の自覚もない
→事故を起こすことを予見できなかったため過失責任を問えない
ということで不起訴処分となったようです。
つまり“認知症だから”不起訴ではなく“認知症という自覚がないから”不起訴ということで、正直、よくわかりません。

今回の件で、平成19(2007)年に愛知県で認知症で徘徊していた老人が電車に撥ねられた事故を思い出しました。
この事故でJR東海は徘徊して亡くなった男性の85歳の妻と別居中の長男に損害賠償を求めて裁判を起こしました。
・一審の名古屋地裁 妻と長男に損害賠償を命じる
・二審の名古屋高裁 妻に賠償責任、別居中の長男に責任はないとする判決
・昨年の最高裁では両者に賠償責任はない
とする判決が出ました。

この件も同じように割り切れない思いで見ていましたが、別の問題意識も持ちました。
認知症などではない=責任能力がある場合は無一文でも当事者限りの責任ですが、認知症の場合は監督している人の責任になる、ということが正しいのかということです。

明確に割り切れるような法整備は難しいかもしれませんが、政府・国会はどんどん議論を進めて欲しいと思います。

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同じようなテーマで2/19(日)11:55~テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』に出演します。
認知症の方の爪にQRコードを貼って身元を判別し、すぐに保護できるようにすることの是非などについて議論しています。
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/


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