中田宏チャンネル_170215_#427_北朝鮮殺害

今朝、起床して自宅に届いた朝刊を読み「本当かいな?」と慌ててテレビを見て「恐らく本当なんだろうな…」と驚いたのが金正男氏暗殺のニュースです。

金正男氏は今の北朝鮮の独裁者である朝鮮労働党・金正恩委員長の腹違いの兄、すなわち母親は違うが父親は同じやはり北朝鮮の独裁者だった、(故)金正日・総書記です。
かつては金正日氏の後継者と目された時期もありましたが、ご承知のとおり今の北朝鮮はミサイル発射や核実験を繰り返す”金正恩体制”になっています。

その理由の一つに挙げられているのが平成13(2001)年に金正男氏が日本に不法入国しようとして成田空港で一時、身柄を拘束されたことです。
”その男”がのっしりと歩いている姿はカメラでも撮られているので、恐らく今日明日のニュースでも多く報道されるでしょう。
ところが、東京入国管理局を所管する森山眞弓・法務大臣(当時)は「金正男氏なる人物に該当するか否は確認できなかった」とコメント、小泉純一郎・総理大臣(同)や田中真紀子・外務大臣(同)らもこの男の確認を一貫して避けました。
すなわち現在の日本政府も「あの男は金正男だった」という見解は出していないでしょう。
この一連の日本政府の対応には批判が出ました。
当時、拉致問題はすでに大きな課題になっていたので、日本側が金正男氏を出入国管理及び難民認定法(入管難民法)違反で逮捕、刑事訴追して彼の身柄を拘束することで解決に繋げたり、あるいは当時中断していた日朝交渉のカードにするなどの意見が出ました。
偽造パスポートで入国しようとしたわけですから、少なくとも本人に金正男氏であることを認めさせる、あるいは日本側が断定をすることで国際社会にアピールした上で強制退去させることが必要だったと思います。
当時、私の意見は同年5月12日の朝日新聞に寄稿したほどです。
20010512asahi

ではなぜ金正男氏は暗殺されたのでしょうか。
金正男氏は現北朝鮮体制には批判的で改革開放路線を主張していたので現独裁者である金正恩氏からすれば邪魔者になるわけです。
中国やアメリカには北朝鮮が崩壊する、あるいは崩壊させて金正男氏を次の後継者にするシナリオがあって接触していたこともほぼ間違いないようです。
というのも、金正男氏には香港やマカオをはじめ世界各地で目撃情報があり、しかも少人数で行動していたということです。
日本人記者が接触して記事にしていますし、私の友人も3年前にシンガポールのホテル・マリーナベイサンズで本人を目撃して「握手した」と興奮気味に話してくれたこともあるほどです。

国家が人ひとりを追いかけて毒針で暗殺したと報じられスパイ映画のようですが、現実です。
こうした国際社会で生きていて、日本はそれと伍していかなければならないこと、そして日本国民を守っていくことついて考えを巡らせる機会となるでしょう。


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