中田宏チャンネル_170113_#404_高齢者

先週「高齢者を75歳以上に」というニュースがありました。

”日本老年学会”という団体が次のようにしたらどうかという新しい提言を発表しました。
http://geront.jp/news/pdf/topic_170106_01_01.pdf

65歳〜74歳 准高齢者 准高齢期(pre-old)
75歳〜89歳 高齢者 高齢期(old)
90歳以上 超高齢者 超高齢期(oldest-old, super-old)

現在”高齢者の医療の確保に関する法律”では65歳以上が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者と規定していて(「失礼な言い方だ」という意見もありますが)、一般的に65歳以上が高齢者ということになっています。

平成26(2014)年に内閣府が『高齢者の日常生活に関する意識調査』を行いました。
http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h26/sougou/zentai/
「自分が高齢者だと感じるか」という質問では65歳〜69歳で「はい」と答えた人は24.4%でした。
つまり4人に1人しか”自分は高齢者”と思っていないという結果です。

実際、日本の健康寿命(=健康でいられる年齢)は男性71.19歳、女性74.21歳と70歳を超えています。
現代社会の若い人のさまざまな負担を考えれば、雇用、特に不足する労働力対策として「元気なうちは働いてほしい」と考えることは経済・財政にとって重要なことでしょう。
また年金に関しても若い世代の負担増だけでなく、元気なうちは働くことができれば年金支給の開始年齢についてもいろいろな議論が可能です。

“生産年齢人口”という経済学用語があります。
これは年齢別人口のうち労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層を指しますが(15歳で実際に働いているかどうかはともかくとして)今の日本では該当する生産側の人口は約7701万人(総人口の約61%)です。
仮に生産年齢人口を75歳未満に拡大した場合は新たに約1817万人(総人口の約14%)が加わり、約9518万人(総人口の約75%)となります。
※中田宏事務所調べ

日本老年学会の提言のように75歳未満を准高齢者とするのは悪くないと思います。
お元気な方が多いですし、意識調査の結果は前述のとおりです。
75歳以上を高齢者と定義することについて読者の皆さんはどう考えるでしょうか。

70歳代のある知り合いは日頃「Boys, be ambitious」(少年よ大志を抱け)ではなく「Olds, be ambitious」(老年よ大志を抱け)と言って「元気なうちは志を持って”社会”のために働く年寄りになろう!」と呼びかけています。
若い時は子育てなど“生活”のため働くけれども、老年時は若い人たちの手本・見本になるような働き方をしていこうという考え方です。
ぜひ、そうあって欲しいですね。


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