中田宏チャンネル_161027_353_いじめ写真

青森県黒石市の“黒石よされ”というお祭りでの中学2年生の少女の笑顔が頭に焼き付いています。

報道で知りましたが、この少女は自殺しており、しかもその原因はいじめの可能性が高いということです。
少女の写る写真がコンテストの最高賞(黒石市長賞)に内定したものの取り消され、その後また正式に決定するという二転三転の経緯となりました。
ご遺族である父親の話をテレビで見ましたが、ご遺族が了解した上で最高賞が決まったにもかかわらず黒石市の判断で取り消すという経緯の時点で「なんで?」と思わざるを得ませんでした。
結果としてまた最高賞に決まりましたが、ご遺族の気持ちは察するに余りあります。

10月11日に滋賀県大津市である記者会見が開かれました。
越直美・大津市長とある一人の男性の会見です。

この男性は、5年前に大津市で起きた中学2年生男子のいじめによる自殺を教育委員会と学校現場が隠蔽しようとしていた事件のご遺族の父親です。
このお二人には平成26(2014)年5月8日に国会でお会いしましたが、男性は私より2才若いほぼ同世代で、私にも子供がいるので身につまされる思いでお話を伺いました。
当時は地方教育行政に関する法律の改正議論をしていたため、さまざまな議論をさせていただいたのですが、この時も「息子のような死と同じような事件を起こさないためにどうするか」を熱心に教えてくださいました。

今回の記者会見では次のように言っています。
「いじめ防止対策推進法は息子が命がけでいま生きる子供達を救おうと作ってくれた。命を守る法律になるまで見届ける使命がある」

大津の事件が契機となって平成25(2013)年、国会でいじめ防止対策推進法が定められました。
いじめに対する対応がきちんと決まっていなかったため、基本法として全国にその対応を求める法律を作ったのです。
今回の黒石市もそうですが、現実にいじめが起こっているのは本当に嫌なことだと思います。

内藤大助さん(元ボクシング選手・WBC世界フライ級王者)と何度かお話をしたことがありますが、内藤さんは子供の頃に壮絶ないじめに遭っていました。
母子家庭でしたが「(公的援助分の)税金を返せ」などと手を出されたこともあったそうです。
メディアからは時々「いじめられて強くなりましたか?」と質問されるそうですが、内藤さんは「冗談じゃない。そんなことを認めたら、いじめる側が『俺たちのおかげで強くなったんだ、お前は!』と思ってしまう。いじめは絶対にあってはならない」と話していました。
これを聞いて、頭を「ガーン」と打たれたような衝撃が走ったことを覚えています。

「子供のいじめなんていつの時代もある」という言う人がいますが、いじめは絶対に許されません。
いじめに思い当たる人は今すぐやめなさい。
いじめを見ている人、傍観している人は今すぐ勇気を持って行動を起こしなさい。
いじめはわれわれみんなの責任です。

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