中田宏チャンネル_161013_343_コロンビア

10月7日にノーベル平和賞が発表されました。
受賞者は南米コロンビアのサントス・大統領で「50年以上の内戦終結に向けた断固たる努力」が評価されました。
また今回の受賞は平和への希望を捨てなかった国民や和平に貢献した全ての関係者、内戦の数え切れない犠牲者に捧げられると発表されています。

コロンビアと聞くと多くの人が“コーヒーの国”、そして“治安があまり良くない”というイメージを持っているようです。

長年に渡る和平交渉は、戦いが続いてきたことの裏返しでもあります。
ノーベル平和賞に値するほどでしょうか、50年以上も内戦が続いていたことが背景にあります。
ところが、政府と反政府ゲリラとの和平合意を10月2日の国民投票にかけたところ、否決される事態になりました。
国民側には「数多く身内や知人が殺されてきた。ここで和平なんてたまらん!」「徹底して撲滅して壊滅してしまえ!」という声があるのでしょう。
しかしサントス・大統領は「今回のノーベル賞を機として和平に必ず漕ぎ着けたい」という強い意思を改めて表明しています。
国民投票が否決された後にノーベル平和賞が出るという順でしたが、サントス・大統領は受賞決定を受けて「コロンビアの平和という全国民にとって最も大切な賞を勝ち取るために一緒に努力しよう」と呼びかけています。
さらにもう一方の当事者である革命軍のロンドニョ・最高司令官はツイッターで「サントス大統領や(和平交渉を仲介した)キューバやノルウェーを祝福する」と述べています。
国民は「ちょっと待て」とストップをかけましたが、政府も反政府軍も和平を進めていこうと言っているのですから、ぜひ実現して欲しいと思います。

平成25(2013)年4月にコロンビアに行ったことがあります。
出発前には周りの人に「大丈夫か?」と言われたりしましたが、確かに20年前は自動小銃を持った兵士を傭わないと日本人は危ない国だったでしょう。
私が行った3年前は、山岳地帯ではまだ危ない場所はあったかもしれませんが、サントス・大統領の尽力もあってか首都ボゴタにはそのような危険は一切ありませんでした。

平成25(2013)年4月、コロンビアのカルデナス財務大臣(右から2人目)と
(平成25(2013)年4月、コロンビアのカルデナス財務大臣(右から2人目)と)

横浜市長時代にコロンビアとの友好協力関係を構築し、国会に戻ってからもコロンビア友好議員連盟で活動をしてきた経緯もあり、ノーベル平和賞発表の前日6日に国会で開かれたコロンビア友好議連にオブザーバー参加したのですが、そこではガブリエル・ドゥケ・駐日コロンビア大使がこのように言っていました。
「とにかく、これからのコロンビアを見て欲しい」
「これからのコロンビアは安全で平和なんですよ」
さらには、コロンビアの4500万人口は韓国やマレーシアと並び、経済規模は中南米で4位、世界で31位、フィリピンと同等と挙げて「ぜひ日本の人にもコロンビアの誤解を解いて訪れて欲しい」と力説していました。

3年前の訪問では日本企業・矢崎総業の現地工場を訪ねました。
かつて矢崎総業の日本人従業員が誘拐されて殺される悲劇がありましたが、その慰霊塔の前で手を合わせてきました。
その工場では特に多くの現地女性が働いていましたが、実に勤勉でした。
コロンビア人の勤勉さは南米随一だと言われています。

和平交渉は国民に否決されましたが、サントス・大統領はまだ続けていく姿勢です。
反政府ゲリラも同様に和平を望んでいるわけですから、ぜひ今回のノーベル賞を機に前に進み、不安を払拭して発展を期して欲しいと願います。

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