中田宏チャンネル_161003_336_小池氏所信表明

先週9月28日水曜日、東京都議会で小池百合子・知事が所信表明演説を行いました。
先週のブログ「(外伝)【小池百合子】知られざる素顔」で書きましたが、知事選挙から今まで何かと都議会や都政についての話題が多かったわけですが、議会が開かれるのは初めてで、そのスタートの所信表明ですから、さあここから始まるぞということになるわけです。

ブログ「(外伝)【小池百合子】知られざる素顔」
http://nakada.net/blog/7127

その所信表明演説を全文読んで、私は小池さん自身がほとんど全部書いたなと感じました。
待機児童の問題や残業を無くしてワークライフバランスを見直すことなども触れていますけれども、これ以外に予算案が1件、条例案が11件提出されていますがこれにはほとんど言及せず最後に一括して宜しくお願いしますとまとめてあります。
普通は議案の説明なども行うわけですが、無い分、逆に40分と短くまとまっています。

その中身ですが、本当の冒頭に豊洲市場への移転問題が出てきます。
私も含めて普通は初めての議会での演説は、いわば着任の挨拶をして自分の決意を都民や議員に対して行って、都の置かれている環境などを話してそれからさあ「私は何をやります」といったいわゆる前置き・挨拶をするのが普通ですが、今回は
「冒頭ではございますが」
と言って豊洲市場の問題に入ったわけです。
その表現は
「聞いていなかった、知らなかったと歴代の都庁の当事者たちがテレビカメラに答える姿に多くの都民は嘆息をもたらしたことでありましょう」
さらに
「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか、何を隠したのか、原因を探求する義務が私たちにはあります」
と、本当にまだ演説冒頭の2~3分に話し始めたわけです。

しかしこれは、豊洲市場の問題が世の注目を集めているから前に持ってきたということではありません。
小池さんはこの豊洲市場の問題が都政を象徴的に表しているセンターピン、ボーリングの一番ピン、10本を倒すためには一番ピンにしっかり当てる必要があるこのセンターピンと睨んだのでしょう。
続いて議会についても
「都議会の議論に向けられる都民の視線はこれまでとは大きく違う」
とジャブ入れして
「知事、職員が馴れ合いや根回しで事を丸く収めるのではなく、都民の皆様の前でその決定過程を詳らかにご覧いただく」
「都民の利益のために一刻も急がなければならない事案、施策については、都議会の皆様の迅速なご承認を賜りますよう切にお願い申し上げます」
と続けます。
これは相当のジャブです。
すなわち、都庁内部だけではなく議会とも情報公開をしながらプロセスを見せていくとして、さらに余計な足の引っ張り合いをしないで迅速に認めるべきものはどんどん認めなさいとこう言っているわけです。

これに対して自民党都議団の高木啓幹事長は一定の評価をした上で次のように述べています。
「都議会の議論が密室で見えない形で決められたと思っていない」
「本会議・委員会・審議会は公開され、議事録も公開されている」
これは当たり前で、そのこと言ってるのではありません。
都庁が何かを決める際、あるいは議案として出す際に、都の職員と一部の議員で物事を決めていて、その後の議会はセレモニーとなっていることが問題としているわけです。

さあ明日からいよいよ代表質問が始まります。
各会派がどのように反応するのか。
特に自民党は、さあ、どうするのでしょうか?

「YouTube」ボタンからチャンネル登録をぜひよろしくお願いします!