中田宏チャンネル_160926_331_米シリーズ自動運転

今回から3回に分けてシリコンバレー特集をお送りします。

先日、休みを利用してアメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに行って来ました。
そこで私なりに学んできた「世界の今はどうなっている?」について、皆さんと一緒に考えたいと思います。
1回目の今回は“日産シリコンバレー”です。

日産シリコンバレー

アメリカでの自動車の開発・製造と聞いて思い出すのはデトロイト(ミシガン州)ではないでしょうか。
デトロイトにも日産の研究所はあり、他の企業の製造拠点も数多く集まっていますが、日産がシリコンバレーで自動車の開発を行っている理由は何でしょうか。
それは“イノベーションが生まれるから”だそうです。

イノベーション=新しいものを生産すること、既存のものを新しい方法で生産すること
(文部科学省HPより)

日産の場合、イノベーションという言葉の意味するところは “自動車業界の常識ではないこと・ものがある”ということではないかと私なりに理解しました。

シリコンバレーにはIT技術者などの人材が溢れています。
自動運転にしのぎを削っている各自動車メーカーもあれば、自動車メーカーではない企業からの殴り込みもあり、開発がどんどん進んでいる現状だそうです。

具体的にはシリコンバレーを代表するIT企業、Googleが自動車の開発競争、なかんずく自動運転の開発競争をリードしているとのことで、本来、自動車会社ではないGoogleがその開発をどんどん進めているのです。
われわれの近未来に迫る自動運転の実用化を目指してGoogleが開発を行っているそのメッカに、まさに自動車製造会社である日産やトヨタを含めてアメリカの会社やドイツの会社などが集まってしのぎを削っています。
Googleは今春、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(Fiat Chrysler Automobiles/FCA)と提携をしました。
フィアットはイタリア、クライスラーはアメリカの会社というイメージがありますがすでに合併していて、今はGoogleと組んだことに対してシリコンバレーでは「フィアットは自分たちでの競争を諦めた」「Google の下請けになる」などと囁かれています。

この自動運転開発競争について、9月17日土曜日にNHK特集『自動運転革命』という番組がありました。
この番組で専門家は「Googleが自動運転システムのプロパイダー(供給者/provider)になるだろう」と言っていました。
Googleは自動車本体を作るつもりはないが、頭脳を作ってそれを供給することで自動車業界に参入するのです。

日産シリコンバレーの担当者の方は「デトロイトでは自動車業界の常識での議論になり、『それいいね』というアイデアから実用化まで4年かかる。ところがシリコンバレーではGoogle が1年以内に実用化するかもしれないという緊張感の中で開発競争が行われている」と語っていました。
既に日産では『セレナ(SERENA)』で高速道路での自動運転が実用化・商品化され、販売されていますが、本格的な実用化は2020年だそうです。

どこが最初に自動運転に道を付けていくのか、そしてどこがイノベーションを進めていくのか。
この熾烈な競争はあと数年の中で私たちが間違いなく実感することになるでしょう。
矢沢永吉さんのCMのとおり「やっちゃえNISSAN!」日産には頑張って欲しいところです。

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