中田宏チャンネル_160721_#287_相次ぐテロ

物騒な事が相次いでいます。

ISを名乗るイスラム過激派などのテロがここ数年、われわれを驚かせまた恐怖に陥れてきましたが、同じイスラムでもすこし違う現象が起きました。

先週15日、トルコで194人が亡くなったクーデター未遂事件。
トルコではエルドアン大統領をはじめとする政党(=公正発展党)がイスラム教にむしろ忠実にあろうという色彩がだんだん強くなっていることに対して軍が世俗主義(政権は特定の宗教に左右されず、独立した世俗権力(俗権)によって支配されるべきという主張)で、それはダメだ、イスラム色をもっと消せといったような、ある意味でイスラム教過激派が起こしているものとは逆の思いでクーデターを起こしたようです。
この経緯はかなり複雑で歴史を相当に遡らねばならないようです。

その1日前、先週14日にはフランスのニースで、花火を見に来た群衆にトラックが突っ込み84人が死亡するというテロ事件も起きました。
チュニジア系男性の単独犯で、武器も持っていたけれどもトラックで実行したということで多くの死者が出ました。

さらに今週18日にはドイツで死亡者こそ出ませんが3人が重症になった事件、アフガン人単独犯が電車の中で斧を振り回すテロも起きました。

いずれのテロもISが犯行声明を出してはいますが、本当にISが関わっていたのかどうかはわからないでしょう。
ただ今回のニースの事件はトラックによるテロということでこれはフランス当局も大きなショックを受けているようで、これは私も同じ受け止めです。
武器弾薬などを用意周到に準備したテロとは違って、群衆にトラックで突っ込んでいくなどということは、考えたくはありませんが誰でも出来るテロになってしまっています。
日本でも平成20(2008)年に秋葉原でレンタカートラックを借りて突っ込んだ事件がありました。

こうしたニュースに触発されて模倣犯が出てくるのではないかということを懸念せざるを得ません。
しかし「人ごみに行く時には注意しましょう」ぐらいしか残念ながら言えないのがもどかしいところでもあります。

社会全体の対応としては、思想犯などに対しては日本に入り込む前にきちっと水際作戦を取って入国を厳しくする、そのためには国際協調で情報の共有化を図るなどが政府に求められる措置でしょう。
あわせて日本国内でこうしたテロが育たないようにする、いわゆるホームグロウン・テロ(Homegrown terrorism(自国産テロ)国外の組織が起こすテロでは無く、国外の過激思想に共鳴した、国内出身者が独自に引き起こすテロ)が起きないようにするということも大事ですけれども、これもインターネットがこれだけ自由に発展をしてしまっている状況では完全に阻止はできないでしょう。
こうしたブログで呼び掛けることを含め、社会全体としてそういうことはダメとしていくことしかないのかもしれません。

これから夏となり人が多く集まるようなところにはそれぞれの地方公共団体などのしっかりした対応が求められますけれども、人が常に集っている場所、そして日本の中枢、さらには情報発信のど真ん中の場所があります。
東京です。
折しも東京都知事選挙が行われています。
都知事選ではこうした危機管理についてもぜひ議論してほしいところですし、都知事になるということはほかの首長でも同様ですがこうした危機に対する覚悟が求められるということです。

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