中田宏チャンネル_160621_#266_麻生さん

6月17日に麻生太郎・副総理兼財務大臣が北海道小樽市で講演した発言がメディアで取り上げられましたが、れに対する蓮舫・参議院議員の発言は良いと思います。

麻生さんは何と言ったのか。
「90歳になって老後が心配とか、訳のわかんないこと言っている人が、こないだテレビに出てたけど、オイ、いつまで生きてるつもりだよと思いながらテレビを見てましたよ。」
これを新聞やテレビが「いつまで生きるつもりなのか」という見出しで報じています。
しかし、メディアも失言探しばかりやっているとだんだん自分で自分の首絞めているというか愛想を尽かされると思います。

これに蓮舫さんは「「いつまで生きるつもり」を見出しにする報道はいかが(なもの)か」と指摘したそうです。
「1700兆円もの個人金融資産の多くを保有する高齢者に消費に使ってもらいたいという趣旨は共鳴とも言っているそうです。

これが冷静な受け止め方でしょう。
麻生さんが前後でどういう発言をしたのか?
朝日新聞のサイトから引用します。

===以下、引用

金融資産「金は使わなきゃ意味ない」麻生氏の発言詳細

■麻生太郎副総理兼財務相

麻生氏「90歳で老後心配、いつまで生きてるつもりだ」
 思ったより伸びなかったのは、個人の消費です。間違いなく1700兆円を超す個人金融資産がある。すさまじいお金。そのお金が消費に回らない。買いたい物がないとか、将来が不安だからとか、いろんな理由あるだろうが、いずれも伸びない。金なんてね、あれ見るもんじゃねえんだ。触るもんでもねえ。あれは使うもんだから。使って回さないとどうにもならねえ。じーっとしているのが最大の問題だ。

 従って消費税、このまま、さらにじーっとなられるよりは、2年半先に延ばすという結論がなされたのが10日ぐらい前の話です。(2014年衆院選で)信を問うて今回は信を問わないのは筋が通らないということで、意見が分かれましたが、最終的に消費がこれ以上冷えこむのはまずいと。2年半延ばすという結論が出されたから、組織としてはそれに従う。当たり前のことだ。決めきらないのが一番問題だ。決めきらないんだったら、それは民主党になっちゃう。決めるというのは大事なこと。

 ぜひ、みなさん方にお願いしておきたいのは、このお金を何に使うのかだけは、ぜひ考えといてもらいたい。俺も75歳だから、俺が考えてもしょうがないの。みなさん方は何に使うんです、この金。さらにためますか?

 金ってのは、ない時はためるのが目的になるさ。しかしあったら、その金は使わなきゃ何の意味もない。金ってそういうものだ。従って何に使うのか決めてもらいたい。どうしたいんです? さらにためてどうするんです?

 90歳になって老後が心配とか、訳のわかんないこと言っている人が、こないだテレビに出てたけど、オイ、いつまで生きてるつもりだよと思いながらテレビを見てましたよ。

 わたしのばあさんは91歳までピンとしてましたけど、この人は、金は一切息子や孫が払うものと思って使いたい放題使ってましたけど、ああ、ばあさんになったらああいう具合にやれるんだなと思いながら眺めてました。(17日、北海道小樽市の自民党支部会合で)

http://www.asahi.com/articles/ASJ6L73FQJ6LIIPE01T.html

===以上、引用

麻生さんが言っていることは本当にその通りです。
確かに「老後」はいつまで続くかは分かりませんが、お年寄りが亡くなった時に残していく資産がどうやったら今の日本のためにそして次の世代のためにある意味ただ貯め込むだけではなく使っていくかを考えないと、景気はいつまでたっても良くなりません。
やはりお金を持っている層はお年寄りということになっています。

これに対して蓮舫さんが冷静な受け止め方をしてこのように議論していけば建設的な政策議論になっていきます。
ところがこれを単なる失言探しをして仕立てて、そして追求するという野党の姿ではダメですし、またマスメディアもそうだと「メディアってそんなことしか言わないね」とこうなってしまいます。
結局そうした行いは野党にとってもメディアにとっても墓穴を掘ることになりかねません。

今回、麻生さんも良かった、そして蓮舫さんも良かったと思います。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒


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