中田宏チャンネル_160620_#265_党首討論

22日、参議院議員選挙が公示となります。

与野党の党首討論がテレビなどでも行われていますが、19日(日)にはネット企業10社によるネット党首討論が行われました。
テレビだと見逃すとその後に観られませんが、ネットでは観ることができますので見逃した方はここでぜひ見ていただきたいと思います。

【参院選2016】ネット党首討論(ニコニコ生放送)
【参院選2016】ネット党首討論(FRESH! by AbemaTV)

私もこのネット党首討論を観ましたので、勝敗をつけてみます。

<経済政策について>
自民・民進・公明・共産・その他の政党も「ある意味では」みんな正しいことを言っていました。

自民党・安倍総裁「雇用は110万人増やした。有効求人倍率は24年ぶりの高い水準」その通りです。
公明党・山口代表「高校生・大学生の就職率が最高水準だ」これも事実です。
民進党・岡田代表「実質所得が減っていることは間違いない」「構造改革は3本目の矢が大事だがこれができていない」
日本共産党・志位委員長「日本経済の6割を占める個人消費は2年連続でマイナスだ」と批判していますが、これもその通りです。
おおさか維新の会・松井代表「規制緩和が必要だが、さまざまな団体の支援を受けている関係で自民党は弱い」

与野党、どちらが正しいのか?
どちらも正しいでしょう。

いずれも事実認識は正しい上で、成長戦略が足りていないという点に与党の自民党・安倍総裁と公明党・山口代表がその成長戦略に残念ながら触れておらずダメだったと思います。
ここは野党側の勝ち!でしょう。

憲法改正について>
自民党・安倍総裁「憲法のどの条文を変えるかは憲法審査会でも残念ながら収斂されていない。選挙結果を受けてどの条文を変え中身を変えるか議論を深めたい」議論しましょうとのことです。
公明党・山口代表「国民の皆さんに問いかけるほど成熟していない。国会の中で議論を深め、国民の理解も伴うようにする努力がなされるべきだ」こちらも同様です。
民進党・岡田代表は「憲法について議論するのはやぶさかではない。でも立憲主義を理解した総理でないと危ない。憲法問題の議論は慎重でなくてはいけない」
おおさか維新の会・松井代表は「どの部分を発議するか、責任ある政党は案を出さなければならない」
その他の野党は憲法改正反対です。

この憲法改正議論は与党の勝ちだと思います。

「これから議論をしましょう」と言っているわけで、松井さんのように「どの条文を改正するのか」をきちんと出さなくてはなりません。
立憲主義といいながら民進党は憲法改正についての党内議論をしていないわけですから、これではダメです。

誤解してはいけないのは憲法改正は国民がやることで、国会は発議をするということです。
どの部分を変えましょうと発議することは、まさに自民・公明が言う通り「国会でこれから議論しましょう」に尽きるわけで、これは与党の勝ちです。

面白かったのが共産党・志位委員長の次の発言です
「自衛隊は憲法違反ではないのか。専門家もそう言っている」
と言い、その後、安倍総裁から突っ込まれると
「自衛隊の段階的解消を図る。しかし共存がかなり長い間続くという展望を持っている。大災害が起こった時は自衛隊に出動していただく」
これは虫が良すぎるのではないでしょうか?

たまたま「経済は野党の勝ち」「憲法は与党の勝ち」と判定しましたが、意識して一勝一敗にしたわけではありません。
今回の議論を聞いて、私なりに出した判断です。

ぜひ皆さんには、これからの議論でどのように各党の意見や表現が変わっていくのか自分の目で確かめて、投票行動を決めて下さい。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒


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