中田宏チャンネル_160617_#264_都知事選挙

6月15日(水)ようやく舛添要一氏が東京都知事辞任を表明しました。
これについて良い・悪いとその理由を論ずる必要ないでしょう。

話を進めて「なぜこのようになってしまったのか」を考え、その轍を踏まないようにしなければいけません。

こうなってしまった理由は東京都という広い選挙区で、猪瀬全知事がお金の問題で辞職するという突然降って湧いたような選挙になってしまったことで、いわば人気投票のようになってしまったことにあるのではないでしょうか。
でも舛添氏が絶大的な人気があったということでもなく、正確には知名度調査になってしまったのです。
猪瀬氏が突然、辞めた後に手を挙げた人プラスアルファについて各党は世論調査をしましたが、「誰を知っているか」の調査になってしまい、その中で舛添氏が一番、知名度があったのです。
結果として自民党や公明党が舛添氏を推薦したというのが内幕も含めたプロセスでした。

ですから「選んだ都民が悪い」という論もありますが、しかし都民は各党が擁立したりあるいは無所属で手を挙げた立候補者の中から選ぶしかありません
用意されたメニューの中からこれを食べようという選択しかなく、最初から都民みんなで創作料理を作りましょう食べましょうというわけにはいかないのです。
舛添氏後任を決める都知事選では、まさに「政党がしっかりした候補者を立てられるか」が試されています。
都民はそのメニューから選ぶわけですから、政党の責任は非常に大きいのです。

さて、政党の候補者やそうでない人を含めて、都民が見るべきは東京都のビジョンです。
東京都をどういう自治体にしていくのか、世界の中でどのような都市にしていくのかをきちんと語ることが大切です。
しかし、いつも東京都について真剣に思いを巡らせていて「俺は東京都知事になったら何をやろう」と考えている人以外は東京のビジョンといわれてもすぐには出てこないでしょう。
そこで次に問われるのは、候補者がどのような国家観・社会観を持っているのかという日頃のビジョンです。
仮に都知事を国会議員から選ぶのであれば、そのようなビジョンは日頃から発信しているはずです。
そのビジョンを東京都というフィールドを活かして具体的な個別各論の政策を延べる、あるいは都知事になったらに実行するという順番になります。
この国家観・社会観が重要になるわけです

私が横浜市長になった時は、国会議員時代に日頃から考えていた「財政を守り、自治体が持続可能(サスティナブル)になること」を前提にしつつ、まず社会観として「民の力が存分に発揮される都市・横浜」を作るというビジョンを掲げました。
民間の力が何よりも活かされなければいけないとして、保育園の民営化や日産スタジアムへのネーミングライツ制度などを各論として導入しました。
また自由には責任が伴うこと、そして権利の裏側にある義務を果たそうという価値観を提示した上で、全国で初めて敬老パスの一部有料化に踏み切ったり、横浜の緑を守るために横浜みどり税(緑を守るための目的税)の制度を作ったりもしました。

都知事選で見るべきはビジョンです。
まずは社会観・国家観・価値観が問われなければいけません。
有権者も東京都議会議員にも都知事選でのチェック・新知事誕生後のチェックをきちんとやって下さい。

都知事選挙と併せて都議会議員補欠選挙も行われるそうです。
渋谷区・大田区・新宿区・台東区の4区です。
私は渋谷生まれ、大学も渋谷に通いました。
私が都知事のチェック役となったらけっこう冴えわたると思うのですが、どうするかの結論は下記の動画をどうぞ。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒

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