中田宏チャンネル_160606_#255_北海道置き去り

先月5月28日から北海道で行方不明になっていた小学2年生の男の子が、6日ぶりの6月3日に発見・保護されました。
世界のニュースでは「児童虐待」の扱いでしたが、速報で無事が伝えられました。
無事に発見されて本当によかったと思います。
発見直後のお父さんのインタビューを見ましたが、息子と世間に対して「行き過ぎた行動だった」ことをお詫びし、「こんなことになるとは思わなかった」「これまでも愛情いっぱいに育ててきたけれどもこれからも」と言っていて、画面を通して見た限りでは本当に正直に話している方なんだろうと思いましたし、男の子に対する愛情もいっぱい感じました。

一方で、5日に北海道・函館中央署警察は、児童虐待の疑いがあるとして児童相談所へ通報し、情報提供・調査協力することを伝えたそうです。
疑いがあれば通告することになっているので、警察の行動も妥当なものです。

それにしても難しい問題です。
森の中に置き去りにしたのは行き過ぎた行動ですし、やってはいけないことでしょう。
一方で、お父さんが本気で躾(しつけ)をしようとしていたことも感じ取れます。

人や車に向かって石を投げていた自分の息子に何度言っても聞かなかったそうで、これから先に例えば電車に向かって石を投げたり、線路に置き石をしたり、橋の上から車に向かって石を投げたりjするなど大惨事になりかねないようなことを阻止するためには、親として躾をしておかなければいけないと思ったのでしょう。
行き過ぎた行動ではありましたが、親としての責任を果たそうとしていたと受け取れます。

子供に対して言い含めていくことがもちろん大事です。
ただ、言い含めても理屈ではわからないケースもあるでしょう。
例えば人にすぐ手を出す子供に対して「あなただってこうやって叩かれたら痛いでしょ」と言って子供の手を叩いたり抓(つね)ったりしたら虐待かと言われたら難しいところと思います。

お父さんは今回の行動が行き過ぎだったことを反省して、今後は息子さんと一緒にある意味で成長していくでしょう。
今回のことが、日本の親子が共に成長していくきっかけになれば良いのではないでしょうか。

また、この親子が日常に戻れるように、静かに見守って上げたいと思います。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒

「YouTube」ボタンからチャンネル登録をぜひよろしくお願いします!