中田宏チャンネル_160520_#244_オバマ広島

バラク=オバマ・米大統領が、今月27日に広島を訪問することが日米双方から正式に発表されました。
伊勢志摩サミット参加の後に広島に足を運ぶそうです。

安倍晋三・総理は「すべての犠牲者を日米でともに追悼する機会としたい」「人の中に巣くう『争う心』と決別するため」というコメントを出しています。

今回の訪問は良い意味に捉えていますが、オバマ大統領が広島に足を運ぶことには因縁もあります。
オバマ大統領は平成21(2009)年に「核廃絶を主張」してノーベル平和賞を受賞しましたが、現実には核の廃絶は何ら進んでいません。

日本側の特にマスコミは、大統領が原爆投下の謝罪をするかしないかに注目していますが、謝る気はないでしょう。
アメリカの世論への配慮もあるでしょうし、アメリカにはアメリカの言い分があるということでしょう。
それでも今回の訪問は今後の日米関係をより深めていくために重要ですし、そうしていかなければなりません。

ただし、日本人として忘れてはならないことがあります。
それは原爆は明らかに「国際法違反」だということです。
広島と長崎では20万人以上が亡くなりました。
戦争にもルールはあります
ハーグ条約では、戦争において戦闘員と非戦闘員を分けています
しかし原爆では非戦闘員も無差別で殺したし、不必要な苦痛を与える兵器の使用禁止にも違反していますからアメリカは謝るべきだとは思います。

一方で、謝罪がない時に日本人的に単に「水に流す」のではなく、日米同盟の深化・進化のために今回の広島訪問は重要な位置づけにすべきです。
なぜなら日本がいま置かれている国際関係は厳しいなど、例えばアメリカ大統候補のドナルド・トランプ氏などもさまざまな発言をしていますが、日米同盟を強固なものにして戦争をしない世界を作っていかなければなりません。

今回の大統領広島訪問に対して、中国や韓国は「日本は被害者ヅラするな」などといった言い方をしていますが、日本は謝るべきは謝ってきておりそのようなことを言われる筋合いはありません。
仮に日本がアメリカに謝罪を求めなくても韓国や中国が同様となることもないでしょうし、またアメリカに恩を着せることもできないでしょう。
それでも日米同盟の深化・進化のために役立たせていくことが重要です。

現地、広島の原爆死没者慰霊碑にはこう書かれています。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」

これが一体誰に向けたものなのかは議論がありますが、誰も戦争をしたくないのは事実です。
私も戦争は絶対に反対です。
戦争をしない世界を作るために日米同盟をより強固にする必要があり、そのために今回のオバマ大統領の広島訪問は重要です。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒

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