中田宏チャンネル_160517_#241_舛添やめへんで

昨日のブログ「【舛添さん会見】温泉はOK!?だけど、問題なのはコッチでしょ」東京都の舛添要一・知事について書きました。
そこに書いたとおり舛添知事に道義的責任があることは間違いありませんが、今回の騒ぎでも知事を辞めることはないと思います。

なぜなら、舛添知事は自分がすることを必ず正しいと正当化する人だからです。
公用車問題では「足を伸ばしてリラックスすることは仕事にとって大事」、出張費問題では「スイートルームに泊まるのは外国の要人が来るから」、家族正月旅行の領収書問題では「ホテルで政治的な打ち合わせをしたから」、美術品をオークションで購入したのは「外国の要人に渡すお土産のため」など正当化発言を繰り返しています。
政治活動としては正当化できる理由がないわけではないと昨日のブログで書きましたが、そういう意味で自分は正しいと必ず正当化する人なのです。

私には原体験があります
恨みつらみでなく、当時の日記から事実関係を振り返ってみます。

平成21(2009)年、新型インフルエンザが世界中で警戒されていました。
すでにメキシコで発生しており、WHO(世界保健機関 World Health Organization)が世界中に呼び掛けていた時期です。

4月30日22時06分、「市内の高校生に疑い例が出ました。検査するために市内の病院に運ばれました」と横浜市・危機管理監から第一報が来ました。
23時頃に入院、午前0時頃には翌日の横浜市の対応などを副市長らと打ち合わせを行い、横浜市と厚生労働省は完全に連絡を取っていました
その段階ではあくまで疑い例で、陽性・陰性は検査してみないとわからない状況です。
仮に陽性だった場合はどのような発表をするか、厚生労働省と横浜市が連絡を取り合って同時発表することなど、担当者同士がしっかりと詰めていました。
ところが市役所のメンバーとやりとりを続けている最中、午前1時過ぎにNHK
「横浜で高校生の(新型インフルエンザ)疑い例」
「午前1時30分から厚生労働大臣が記者会見」
というテロップ
が出たのです。
両者が一緒に会見する手順は全く無視された格好で、大臣が会見を行うのであれば「新型インフルエンザ発生か?」とメディアなどが反応のは当然で、その後、横浜市役所に問い合わせの電話が殺到しました。
結果、担当職員も対応に追われ、厚生労働省と横浜市同士は連絡が取れない状態になってしまったのです。
後々の厚労省側の話では、厚労大臣が「会見をしたいしたい!」と言ったそうですが、疑い例のたびに大臣が会見をしていたら発熱者が出るたびに大臣が出てこなければいけなくなってしまいます。
私は翌日の記者会見で「国民に冷静な対応と呼びかけながらバタバタしないでくださいよ」と呼びかけましたが、この深夜の寝耳に水の記者会見で大臣はこう発言しました。
「横浜市とは今、連絡が取れていない。誠に遺憾」
「神奈川県知事・横浜市長にしっかりと対応するよう伝える」

この時の厚生労働大臣が舛添・現都知事です。

1人でバタバタ先走ってとにかく自分がやらなければ気が済まず、そして周りは混乱するのです。
このときは横浜市だけでなく厚生労働省も振り回されました。

後日談として、厚労省職員から横浜市側に「あの時は申し訳なかった」と謝罪がありましたが、当のご本人は引き続き「神奈川県知事・横浜市長はけしからん」という発言を繰り返していました。

とにかく何でも正当化して、みんなが黒に見えても私には白に見えるという人です。
自分の非を認めて辞めることはないでしょう。

<著者>
中田宏
1993〜衆院議員(3期)、2002〜横浜市長(2期)、2009〜総務省顧問、2011〜大阪市特別顧問、2012~14衆院議員。青山学院大経済学部卒、松下政経塾(10期)卒

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