中田宏チャンネル_160510_#236_北朝鮮

5月6日から5月9日まで北朝鮮で第7回目の朝鮮労働党大会が開かれました。
実に36年ぶりだそうで、前回のころは私は高校生でしたから「この間、何をやっていたの?」ということですが、都合が悪い時には党大会は開かないということです。

ではなぜ今回、党大会を開いたのか、結論は大きく2つありました。
1つ目は北朝鮮が核保有国として自らを核大国と宣言するため。
2つ目は金正恩氏の委員長就任を宣言するため。
→金正恩氏の肩書きが以前の第1書記から委員長になりましたが、絶対権力者であることは変わりありません。
「ここに金正恩体制固まった!」ことを国内外に見せつけたかったのです。

5月7日の日本テレビ『ウェークアップ!ぷらす』に出演した際、私は次のように言いました。
「北朝鮮の今回の労働党大会でも使われている言葉に「並進路線」があります。
並べて進めていくものの1つは核開発をはじめとした軍事力強化、そしてもう1つは経済を良くしていくことですが、これは明らかに矛盾しています」
核開発をすればするほど、国連を含めて経済制裁などの北朝鮮圧力は強まり北朝鮮の経済はそれだけ限界に近くなります。
共産諸国はなくなっているので、もはや北朝鮮にはモデルもありません。
北朝鮮は完全に孤立し、独自路線を歩んでいるのです。

党大会が開かれるまでに労働新聞(朝鮮労働党機関紙)が書いていたキーワードに「自強力第一主義」がありました。
「経済」も「軍時」も自分たちの力を強めようということです。
「経済」は輸入に頼らずに自分たちで生産できる体制を作る、「軍事」は核兵器も含め、中国に対立まではしないものの自前の軍事力でやっていくということで、中国に対しても脅威になりかかっています。

北朝鮮に対する対処法は「経済制裁を含めた国際的な圧力をかけ続けていく」しかありません。
北朝鮮が軟化するかはわかりませんが、国際社会のメッセージを北朝鮮に伝え続けるのです。
北風と太陽のように北朝鮮に対話の道を開いて優しくすれば国際社会に近寄ってくるのではないかという意見も必ず出てくるでしょうが、それでは北朝鮮がやりたいように進めても国際社会は認めてくれるのだという北朝鮮の思うツボです。

経済政策で北朝鮮の外堀を埋め続けていくこと以外はプロセスとしてあり得ません。
そして今の自分たちのやり方に限界を感じた北朝鮮が話し合いを求めてきた際には当然に応じていく、この方法しかありません。


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