中田宏チャンネル_160509_#235_PTA

政府の一億総活躍国民会議の場で、委員の1人であるタレントの菊池桃子さんが発言した「PTA活動は任意活動のはず」という意見が話題になっています。

「そうだそうだ。あんな活動、面倒でしょうがない」
「仕事をしているのに役員なんてできるわけがない」
もともと義務じゃないから入らなくてもいいではないか
など、PTAなんかいらない!と共感を呼んでいるようです。

はじめは、またタレントが一面的な見方を言っただけだろう、政府の会議にタレントを入れて花を添えよう的な考えがダメなんだと思っていたのですが、菊池さんの発言をよく読むとそうではありませんでした。
菊池さんはPTA活動を全て否定しているわけではなく、以下のようにも発言しています。
「しかしPTA活動に決して否定的になってはいけないと思います。実際にこれまでのPTA活動が子どもたちの成長に」「また学校教育の場に寄与してきた部分、貢献してきた部分を評価しなくてはなりません。」
バランスのとれた意見だと思います。

東京に「PTA解散」を宣言した小学校があるそうです。
詳述はPTAの当事者である毎日新聞の記者・山本浩資さんの著書『PTA、やらなきゃダメですか?』(小学館新書)にあります。

山本さんはPTAの大改革を行い『もしドラPTA』に沿ってPTAの役割を考えた上で、PTA(Parent-Teacher Association)からPTO(Parent-Teacher Organization)に変えたそうです。
(詳細は著書に譲りますが、「O」は応援団の「オー」、「みんなでがんばろう、オー」の意もあるそうです。)
各種委員会を撤廃し、当時大人気だったテレビ番組『逃走中』を真似て、親子みんなで参加する大イベントを成功させたことなどが本には書かれています。
今年2月に出たばかりの本ですが「PTAなんかいらない!」と考えている人にご一読をオススメしたい楽しい本です。

PTAはなくてもいいのではないか?という意見には、「なければどうなるの?」と想像を働かせることが重要だと思います。
子供たちの見守りや学校行事など、子どもたちを育んでいく上で親がどう参加するのかについて考えたときに、学校の先生に任せっきりでいいとなると「教員をあと何人雇えばいいのか?」という話になってしまいます。
また例えば子供たちが楽しみにしている地域の盆踊りは親子のコミュニケーションを図るためにも良い行事ですが、その盆踊りは誰が運営するのか、PTAはどう関わるのかなどもあるでしょう。

そもそもPTAは、戦後1946年にGHQ(General Headquarters・連合国軍最高司令官総司令部)が日本教育の民主化として文部省に号令をかけて指導したのが始まりで、その後に文部省が「父母と先生の会」を全国各地に作るようにして来たのがその前身です。

GHQ が良い悪いではなく、「棚からぼたもち民主主義」「降って湧いた民主主義」的に意味がわからないまま漫然と続けていることが問題です。
PTAに限らず「その根本の意味」を考えましょう。

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