中田宏チャンネル_160411_#219_アベノミクス

「消費税を上げるか、それとも据え置くか」を含めてアベノミクスに対する検証が必要です。

そもそもアベノミクスとは、平成24(2012)年12月に総選挙に勝った自民党の安倍晋三氏が首班指名で総理大臣に就任して打ち出した経済政策で、中身は「3本の矢」から構成されています。

3本の矢 ①財政出動 ②金融緩和 ③成長戦略

目指すところは何よりもデフレ脱却で、具体的には名目経済成長率を3%にすることでした。
①財政出動は自民党の得意分野で、わかりやすく言うと借金してでも公共事業を増やそうということです。
②金融緩和は安倍総理が指名した黒田東彦・日本銀行総裁が、「2%のインフレターゲット」を掲げて金融政策を行っていると言われています。

問題は③成長戦略です。
かなり前、2013年06月30日にブログ「しがらみのない政党だからできること」で書きましたが、自民党は投資を起こして企業活動を活発化させるような政策を打ち出すのが苦手です。
規制緩和・TPP・法人税減税などは行っていますが、投資を増やすためにはさらにビジネスチャンスを生み出さなくてはならず、そのためには既得権と闘わなければならないわけですが、そこが自民党の弱点で「本当に期待できるのか?」と当時から言い続けてきたのです。
そして現状はやはり道半ばです。

その後、安倍総理が再選された平成27年(2015)年9月に「新3本の矢」が打ち出されました。

新3本の矢 ①強い経済 ②子育て支援 ③社会保障

先の「3本の矢」の③が道半ば、インフレ率も経済成長率も思ったように上がらないなかで、やや目先を変えてしまったかなという印象はあります。
そして、経済ではGDP600兆円・子育て支援では出生率1.8・社会保障では介護離職者ゼロと数字を並べていますが、これは全部が目標値です。
数字を挙げると具体的に見えますが、あくまで「目標」であって、役所的な打ち出し方だと感じます。

世界が順調に経済を営んでいて日本だけがなかなか成長しないのであれば「先の3本の矢における③の成長戦略が欠けている。アベノミクスは失敗だ」と言わざるを得ません。
一方で、世界の経済自体が軟調で株価が乱高下している現状(2月16日ブログ「株価がジェットコースター級に乱高下。もはや価値を表していません」)アベノミクスが巻き込まれているとも言えるでしょう。
消費税を上げるか据え置くかの議論にあたっては当然、アベノミクスの成功・失敗を問うことになりますが、現状では成功とはとても言えません。

今後の議論では、政府与党側は「経済は生き物。軟調な世界経済に日本経済が引きずられている」と主張するでしょうし、一方で野党側は「アベノミクスそのものが失敗だ。手を打つべきところを打ってこなかった」と責めることになるでしょう。

それぞれの主張は一理あると思います。
皆さんはどちらの論に立ちますか?


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