中田宏チャンネル_160303_#193_整備新幹線

論文を書きました。

約1万字、原稿用紙で25枚分に及んでいます。
子供の頃は原稿用紙2~3枚書くのも「ヒ~ヒ~」言っていたことを思い出すと、我ながら「よくやったな」と思っています。

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タイトルは『新幹線は地方を幸せにするのか』。

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出だしを少しご紹介させていただきます。

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新幹線フィーバーで沸く日本列島。
3月26日に予定される北海道新幹線開通のニュースがたびたび各種のメディアで取り上げられている。飛行機の倍以上の時間をかけて東京から函館まで新幹線で行くかどうかは別として、東京を出発した新幹線が青函トンネルを越えて北海道に上陸するのだから、鉄道ファンならずともその話題性については認めるところだ。おそらくは3月から4月にかけて、どのテレビ局でもニュースや旅番組などで、函館の観光名所やグルメなどが紹介されるのだろう。正直、私はいまから「またか」という嫌悪感を覚える。

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冒頭は一応明るく「鉄道ファンならずとも」それはそれで嬉しいのではないでしょうかとしましたが、その先は「いいのこれで日本は?」と問いかけています。

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北海道新幹線開業の3月26日まで秒読みで、実際にお笑いコンビのサンドウィッチマンがテレビなどさまざまなメディアでキャンペーンやPRを行っていますし、旅行代理店に行くと「北海道新幹線開通!」「東京から函館まで最速4時間2分!(飛行機では東京・函館間が1時間20分ですが)」とアピールした広告を多く見かけます。

私は、単純にケチをつけているわけではありません。

平成9(1997)年の国会では、これからの日本に重荷になる、きちんと新幹線の整備計画を立てないと後から大変なことになる、と衆議院・運輸委員会で、1人でしたが全国新幹線鉄道整備法改正に反対をしたほどです。

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(国会会議録検索システムより 平成9年4月11日 衆議院 運輸委員会)
(右のURLから質疑を全部お読みいただけます https://goo.gl/4J639t )

新幹線が開通するとJRが運行しますが、そうかといってそれまで走っていた地域住民の足である在来線を廃止することはできません。
例えば、鹿児島まで九州新幹線が通りました。
私の女房は熊本出身で、以前は博多から熊本まで特急つばめで行っていましたが、この旧つばめは廃止され快速と鈍行だけが残っています。
新幹線で移動する長距離のお客様全員が特急券を、さらに必要があればグリーン券も買ってくれます。
つまりオイシイお客様は新幹線に乗ってしまい、残された在来線は、通勤・通学やたまのお出かけの人だけが使うだけになってしまうのです。
これでは誰が考えても在来線は赤字になってしまうわけですが、これはJRの経営から切り離され周辺地方自治体を中心とする第三セクターが運営することになり、万年赤字を垂れ流していく状態になるのです。

「パンパカパーン」とテープカットをして、新幹線を喜んでいる姿を見ると実にノーテンキな国だなと思います。

新幹線開通後の在来線がどういう状態なのか、数字を全部調べ上げて書きました。
3月10日発売・PHP研究所『月刊Voice 2016年4月号』をぜひお読みください。


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