中田宏チャンネル_160301_#191_予算案、衆院通過

本日3月1日、衆議院の本会議で平成28(2016)年度の予算案が可決され、参議院に送られました。

今回の予算案は96兆7218億円で、4年連続の最高額になっています。
税収は企業収益増などを受けて25年ぶりに高い水準で大きく膨みバブル期に近い数字になっています。

一方で歳出の削減、財政再建には手を付けていない状態です。
新規の国債発行を多少減らしているものの、税収が増えた分をそのまま支出するのであれば政府が約束している「2020年のプライマリーバランス(収入と支出の釣り合い状態)の黒字化」はもう絶望的です。
以前、1/28のブログ「安倍総理「どうにかなる」無責任は同意。だからこそアノ改革を!」でも書きましたが、財政再建に真剣に取り組まないと日本の国債発行自体についても危うい環境が増してしまいます。
マイナス金利でも国債が売れることを喜んでいる場合ではありません。

しかし何より問題なのは社会保障費です。
合計約32兆円で96兆円の予算の3分の1を占める最大の費目です。
高齢者福祉・障害者福祉・国民全体の医療や介護、子育てなどの費用ですが、このウエイトを考えるともっと工夫をしなければなりません。

これも昨年12月11のブログ「【3万円バラマキ】残念ながら若い人は無視されちゃっています」に書きましたが、それでも仮に100歩譲って「お年寄りが社会保障サービスに充てる自己負担分の3万円分を政府が今回サポートします」という支給であればまだマシです。
しかし今回のように社会保障費は増額でさらに3万円の現金を給付するやり方はやはり納得しかねます。

論点はいくつもあります。
健康で元気でいれば医療費や保険料が安くなるようなインセンティブがあって良いはずです。
敢えて書きますが、終末医療の在り方についても考えなければいけないでしょう。
命の最期の瞬間に多額のお金が使われていることについて考える時が来ていると思います。

これら最大の課題「社会保障費」について政府は抜本的なプランを作ることを避けては通れません。

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健康インセンティブについては、平成25(2013)年の衆議院予算委員会で取り上げましたが、その動画がありました。
こちらもご覧いただくとご理解いただけるかと思います。


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