中田宏チャンネル_160229_#190_G20

2月26日(金)・27日(土)にかけて中国の上海で開かれたG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)が終わりました。
はっきりと決まったことはほとんどありませんが、一応のコンセンサスになったのは「すべての政策手段を用いる」ということです。

世界経済は今年になってからどんどんおかしくなっています。
不安が不安を呼び、株式市場も乱高下する状態が続いています。
2/16のブログ「株価がジェットコースター級に乱高下。もはや価値を表していません」のタイトル通りで、今の世界経済にG20はどのような打ち出しができるか?と注目でした。

政策「総動員」の具体的な中身は、まず「金融緩和」について。
ここまで経済を悪化させた主要な原因でもあり、これ以上緩和すればもっとおかしな状況になってしまいます。
ドイツのショイブレ財務大臣が「金融政策の余地は限られている。そもそも金融政策としてこれ以上手を尽くすやり方はあまりない」といった発言をしているほどです。

次に「財政出動」があります。
しかし日本もヨーロッパ各国は財政赤字ですから各国が及び腰です。
中国だけは財政出動を行う余地があるとしていますが、中国が財政出動を散々行った結果として、いま、バブルが弾けた現実もあるのです。

3つ目に「構造改革」です。
主体は各国を差してはいますが、やはり主に中国でしょう。
中国の構造改革とは、過剰設備・過剰債務・国営企業の改革、金融の自由化などが挙げられますが、これをやり始めるともっと経済が悪くなる「やぶへび現象」も危惧されます。

病気に例えると、内臓から心臓、脳まで複合的に体調が悪くて病院に行ったけれども、医師からは「いざとなったら、あらゆる手を尽くしますから」、「とりあえず様子をみましょう。帰ってください」とされたような状態が今回のG20だったと言えるでしょう。
身も蓋もないですが、これからまだひと山ふた山来ると考えます。

本日、東京証券取引所は小さな値動きで一応、1万6000円台をキープして終わりました。
アメリカやヨーロッパのマーケットはどう動くでしょうか?
いずれにしても今回のG20はとりあえずの気休めでしかありませんでした。


「YouTube」ボタンからチャンネル登録をぜひよろしくお願いします!