中田宏チャンネル_160223_#186_丸山和也氏発言

自民党の丸山和也・参議院議員の発言が話題になっています。

2月17日の参議院・憲法審査会で、丸山議員があたかも「アメリカは奴隷の黒人の大統領がやっている」ような発言がセンセーショナルな報じられ方をしています。
発言は「例えば今、アメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。はっきり言って。」などというものです。

タブー無き議論をすることと言葉の使い方はセットで考えなければなりません。

丸山議員はこの発言に続けて、アメリカのダイナミズム・ダイナミックな変革、アメリカにはチャンスがあるというニュアンスの発言をしていますが、報道で問題の発言が取り上げられていることついては言葉が足りないと思いますから「単なる言葉狩りだ」「行き過ぎている」とは思いません。
ただ、甘さがありますが、タブー無き議論をしていこうとしていたんだろうとは感じ取れます。

先日、読売テレビ『そこまで言って委員会NP』に出演した際、司会の辛坊治郎さんは「言わんとしていることを考えたら決して批判の対象ではない」と擁護論を展開しましたが、やはり言葉が十分ではなかったと思います。

憲法審査会で丸山議員は日本がアメリカ51番目の州になった場合の憲法上の問題やその場合の集団的自衛権や安全保障条約について、さらにはアメリカは財政規律がしっかりしているが日本の債務の問題についてまで触れ、これらの議論自体は非常に大事です。
大事であればこそ、デリケートな問題の議論では言葉で妨げられることのないように丁寧に発言することが必要です。

私も内輪では多いにタブーな議論もしますが、テレビやYouTube動画『中田宏チャンネル』、そして当ブログでは、言葉を選んで論理立てて誤解のないよう伝えることを意識しています。

例えばタブー視される議論として「日本の核武装議論」がありますが、私はこの議論そのものは大いにやった方がいいと思います。
「核兵器は使えない兵器」と言われていますが、賛成・反対の単純な話ではなく、なぜ世界は北朝鮮も含めて核開発をするのか議論をすることで、日本の立ち位置や役割をそれぞれが考えることになるからです。

またある会議では、厚生労働省の職員が「どういうふうに長生きしてもらうか」と発言をしたら、私の首長仲間が「厚労省の役人が考えるべきことは実はそういうことではない。日本全体を考えたら、どう幸せに早く死んでもらうか。これを厚労省が考えることも日本全体のために必要なんだ」と返したことがあったのですが、これはいい議論だと同意しました。
当然、ただ早く死んでもらいたいという願望から出た発言ではなく、日本全体の高齢者福祉の進め方を考えた時、単純に長生きするための施策を総動員することだけでいいのかという議論です。
ドイツでは60歳以上の透析は医療保険の対象外となっていることなどもあるわけです。

このような問題を「表」で発言する時には言葉の使い方を考えなければなりませんが、タブーを設けずにいろいろな議論をするからこそさまざまなアイデアが出てくるものです。


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