20151112_#117

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野球賭博に関与していた巨人の3選手が無期失格となり、選手生命を終えました。
他球団選手が同様のことが行われていないとは言い切れませんが「巨人軍は紳士たれ」と球界の盟主を自負してきた球団としては落ちたなぁと言わざるを得ません。

野球協約では
・177条1項 選手の八百長行為などを禁止
・180条 賭博行為そのものを禁止あるいは賭博をしている人に接触することを禁止
する条項があります。

今回の賭博事件ではこの180条に照らして選手本人が「八百長」をしたわけではないけれども「賭博」をしていたということで無期失格処分を下し、球団に対しては1,000万円の制裁料を科しました。

今回の事件で思い出したのは2001年にスタートした「サッカーくじ(toto)」です。
当時は国会議員で、サッカーくじ導入のためにスポーツ議員連盟の役員として議論を重ねていたのですが、「選手たちが次々と八百長にかかわる可能性がある」「スポーツの振興どころか逆にスポーツを後退させる」「青少年がギャンブル依存になる」など多くの批判があり、かなり骨が折れました。

スポーツくじは、スポーツに対する財源をどう確保するかから始まったのですが、競技場やスポーツ振興の経費などを国の予算から出すのが厳しい現実のなか、解決案として検討したものでした。
しかし批判が続き、相当バッシングを受けながらもわれわれは超党派でこの法をまとめました。

今回、野球賭博に選手自身が関わっていたことでまた、東京オリンピックのためやスポーツ振興策のための企画などの議論が停滞してしまうのではないかと危惧しています。

今回の行為が「失敗」だとすれば、私も失敗の経験はたくさんあります。(『失敗の整理術』という本まで書いたほどです)
失敗の整理術

とはいえ「やってはいけないこと」はあるだろうと気をつけてきました。
議員・政治家として手を出していけないことは例えば「賄賂を受け取る」などでしょう。
スポーツ選手も同様にその分野でやってはいけないことは自ずととあるものだと思います。
このようにモラルが低下してしまっていた、しかもそれが巨人の選手だったということは本当に残念です。

長らく日本のプロ野球は衰退していると言われます。この衰退はある意味で「巨人から始まった」のではないかと思っています。

まだ景気が右肩上がりの時代はプロ球団は試合の質や球団”経営”のためではなくいわば広告・宣伝のために運営されているような感じでした。
セ・リーグの巨人以外の5球団は「巨人中心主義」の球団経営で、巨人におんぶにだっこ、「巨人戦のテレビ中継」の広告効果を目当てに球団を持ち、テレビの中継料で何とか球団を経営し、ファンサービスでいかに球場に足を運んでもらうかよりもテレビ中継を重視していました。
パ・リーグではたとえ赤字経営でも新聞やテレビに毎日とにかく「社名」が出ることが優先されました。
ファンを大事にする大リーグと比べて雲泥の差があると感じたものです。

その後、ホリエモン・堀江貴文さんが近鉄を買収しかかったころにはプロ野球人気は低迷し、テレビ中継視聴率は落ち、そしていまや地上波で試合が中継されることはほぼなくなってしまいました。
横浜市長時代、地元の横浜ベイスターズはほとんど最下位でしたが、そのころになるとパ・リーグでは「自分たちのファンを満足させなければだめだ」とテレビ中継にこだわらずにファンサービスに力を注ぎ始めます。
福岡ダイエーホークス(現・ソフトバンク)は、福岡市民がホークスの勝敗を気にせずにはいられなくなるようなさまざまな仕掛けを作り、北海道日本ハムファイターズは東京からフランチャイズを移して彼の地に根付くことを徹底しました。
このようにパ・リーグ球団は努力してきた結果、それぞれ固有のファンをがっちり掴まえ今やセ・リーグに劣らない観客動員になりました。

小学生の頃、当時のロッテオリオンズ(現・千葉マリーンズ)の本拠地の川崎球場で「観客3000人」と発表されても「絶対そんなにいないだろう」みたいな試合が多くありました。
当時お気に入りだったみのもんたさんの名解説で有名な「プロ野球ニュース・珍プレー好プレー」を見ていると、川崎球場の客席で鍋をつついてたりキャッチボールしていたりするような時代でもありました。

こうしたことはひとえにプロ野球が巨人だけを頼りにしてきた結果だと思います。

その巨人が今回ここまで落ちてしまったわけで、球界の盟主としての自負をもう一度取り戻して、野球界を引っ張る巨人に戻ってほしいと、小さい頃は野球少年だったひとりとして、思います。


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