20151102_#110

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ある方に「それにしても中田さん、神奈川新聞ひどいね。」と言われました。

どういうことか聞いてみると、安保法制報道のとき、とにかく反対するのはいいけれども、反対のためならあらゆる形で安倍叩きをして、連日あちこち火の手を挙げていたと言うのです。
はっきり言って、私は神奈川新聞はそういう新聞だと思っているので、「前からひどいですよ」と答えました。
実際私が市長のときも、後に私が名誉毀損で訴えて非がないことが明らかになっているような反改革対派が作ったスキャンダルを神奈川新聞は喜んで報じてた感がありました。
それでも、神奈川新聞は「反権力」の姿勢を明確にしているので、そういう新聞だと理解して読んでいればいいと思っています。

今回の安全保障法制についても神奈川新聞には相当批判が来たそうですが、それに対して神奈川新聞は、ホームページの「カナロコ」で、石橋さんという論説委員が「偏ってますけど、何か」と以下のとおり答えています。

まず「民主主義の要諦は多様性にある」とし、多様性を前提とした上で、以下本文から引用します。

「(前略)
だから空気など読まない。忖度(そんたく)しない。おもねらない。孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。
(後略)」

私は、これは本当に見識だと思います。
新聞は言論機関ですから、言論機関として持論、社論をしっかり主張していいのです。
だから私は神奈川新聞がこれほど開き直って論じることは、むしろ認めるところです。

一報、先日、このようなニュースが、神奈川新聞以外も含めて各地方紙に載ったと思います。

10月18日に安倍総理が、横須賀沖で、原子力空母ロナルドレーガンに乗艦した時のニュースです。
「現職首相が米空母に乗艦するのは初めてという。全保障関連法の成立を踏まえ、強固な日米同盟をアピールする狙いだが、原子力空母配備に反対する野党などからの批判を呼ぶ可能性がある。」

これは共同通信という通信社の配信です。
世の中であまり知られていないようですが、地方の新聞社は、海外に特派員をおけない、永田町や国政の取材もすべての新聞社ができるわけではない、東京に支社があっても1人か2人で手薄な状態…という事情のなかで、このような通信社の記事を扱います。

通信社の記事を掲載するときに大事なことは、通信社が事実を淡々と伝えた上で、各新聞社がそれをどのように書くかだと思います。

「野党などからの批判を呼ぶ可能性がある。」と野党がなにも言っていない段階で、通信社が野党の追及や批判をあおるような記事を書いてしまうのは通信社としてよいのだろうか、果たして通信社って何だろう、とマスメディアの人自身が言っているほどです。

各地方には全国紙ではなく、長年読みに親しまれている地方紙があります。
こうした地方紙は東京から、あるいは世界からの記事の場合には、こうした通信社を頼ります。
その通信社が、先に結論を決めるような記事を流しているケースがあるので、地方の新聞社も自分たちで考えて記事を掲載していただきたいと思いますし、読み手の方も何で地方紙はこうなってるんだろうと思う時には、実は通信社という存在がリードしてる可能性があることを頭に入れて読んだ方がいいと思います。


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