20150904_#073

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昨日の9月3日、中国で行われた抗日戦争勝利70年の式典行事に、国際連合(以下:国連)の潘基文事務総長(韓国出身)が出席しました。
中国が軍拡を著しく進めて日本やアジアだけでなく世界全体のバランスが変わり脅威になってきているなかで、軍事パレードを含む記念行事に参加する国連の事務総長とはいったい?

まず、2006年に潘総長が選ばれたときを振り返ってみます。

国連事務総長は国連総会で任命されますが、その前に安全保障理事会(以下:安保理)での推薦を受けます。
政治の世界では「国連は安保理が全て」とよく言いますが実際にその通りで、安保理の常任理事国5ヶ国(アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国)のうち1ヶ国でも反対すればものごとは決まりません。

潘氏を選出時の安保理は日本も理事国でさらに議長国でしたが、常任理事国全てが賛成するかが焦点でした。
候補者は6人。安保理では「薦める」「薦めない」「意見なし」のいずれかで意思表示するのですが、潘氏には「薦めない」=拒否がなく、推薦決定となり、その後の国連総会で正式任命されました。

当時、潘氏の母国・韓国政府は議長国の日本に対して「ぜひ賛成を」と働きかけてきました。日本の麻生太郎・外務大臣(当時。現副総理)は「アジアから事務総長が出ることは喜ばしい」とエールを送り、日韓関係の未来志向を見据えて賛成しました。

そもそも日本人は、国連が中立的な国際機関として機能しているのかのように幻想を持ちすぎの感がありますが、現実はそうではないのです。
国連でも恣意的に動く人は大勢いますし、直接的表現こそしませんがそれぞれ出身国や地域の利益のために蠢く人たちの集まりです。
また、国連の設立根拠となる国連憲章にはいまだに「敵国条項」なるものがあり、日本やドイツはその対象のままです。日本でこれを指摘する人は私を含めいないわけではありませんが、皆さんはこのことをご存じでしょうか?

結局、国連は先の大戦の戦勝国が作った”戦勝国サロン”であり、この中心に安保理があるのです。そして安保理、特に5常任理事国が絶対的な権限を持ち、国連総会で「一応、各国に諮っている」風になっているわけです。

このように、国連は中立というのは幻想に過ぎないわけですが、翻えれば国際政治とはそういうものです。表でこそ口に出さないものの、裏ではドロドロしていて自らの利益のために働くのが政治です。

日本と韓国の関係も同様です。都合のよいときは約束するけれども都合が悪くなればすぐに手のひらを返す、潘氏の事務総長選出の日本の協力などはいまさら全く通用しません。

これまでも何度も指摘していますが、「だから韓国を嫌え」「反韓でいこう」などとは考えません。「そういうものだ」とわかって付き合うべきなのです。もちろん韓国だけでなく国際政治とはそういうものなのです。

日本はあまりにもウブ過ぎます。国際平和や秩序について中立的に誰かが決めてくれるという幻想は捨てなければなりません。

今回の潘総長の抗日式典出席も責めたところでらちがあきません。
日本も自国の国益を考え、価値観の合う他国と水面下でしっかり手を結び、世界の流れを作ることが必要で、今回の一件はその教訓にすべきだと思います。


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