中田宏チャンネル_190227_#930_米朝首脳会談

昨日から本日まで、ベトナムのハノイで金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領が米朝首脳会談を行なっています。世界はこの2人が会うこと自体に注目をしていますが、どうも「危ういなぁ」と感じているのは私だけではないと思います。口には出さないものの、おそらく安倍総理を初め、外務省、そして日本政府全体が「大丈夫かな?」「危ういなぁ」とやきもきしていると思います。

それは、この首脳会談に先立ってトランプ大統領が様々な発言をしたからです。例えば『完全なる非核化が必要だ。経済制裁が継続しているなか、私は急いでいない。最終的には北朝鮮の非核化が見たい。(しかし)ミサイルの発射実験がない限り私は急いでいない』と発言しました。さらに、『金正恩氏と会うのもこれが最後になることはないだろう』とも発言しています。

また、各国の外務大臣に相当するアメリカの国務長官、ポンペオ氏もCNNのインタビューで『各国が貿易活動を通じて北朝鮮に富をもたらすような行為を禁ずる、核心的な経済制裁は当然維持される。人的交流やその他、制裁の対象となっている分野では、北朝鮮による非核化への取り組み次第では緩和する用意がある』と述べました。

アメリカはこれまでC V I D(不可逆的で検証可能で完全な非核化)と言い続けてきたのに、いまのトランプ政権としては、何かしらの進展があればお手柄をあげましたって言えるので、ひとまず良しというところですね。

仮に北朝鮮がミサイル実験は中断すると言った場合どうでしょう。
この場合、核開発は別にして、核が搭載されたミサイルがアメリカに飛んでこなければ、アメリカは安全だということで前進したことになります。しかし、日本は全然前進したことにはならないですね。何故ならば、短距離ミサイルはすでに所持していますから、日本にとっての核脅威は何も変わらないままですね。

それから先ほども書いた通り、「これが最後にはならないだろう』と言っているということは、まだ3度目、4度目と繰り返し金正恩氏と会って交渉するということでしょうか。
昨年6月にシンガポールで会談した時は、国力で明らかに優っているアメリカが北朝鮮に睨みをきかせて追い込み、そして両者が会談しました。

ところが今回の2度目、3番目、4度目と会うたびに対等な立場になっていきます。結局、昨年の会談から、何も進展していません。今回も北朝鮮がこれまでの行動を我慢するだけで、得るもの得てしまうのでしょうか。また、トランプ大統領からすればアメリカにミサイル飛んでこないぞということをアピールできればいい。こんな調子では本当に危うい感じですね。

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