中田宏チャンネル_181107_#856_安田純平

シリア国内で身柄を拘束されていたジャーナリストの安田純平氏が解放されたニュース、その後は責任論などを巡ってテレビやネットでかなり議論になりました。

この間テレビで何度か発言しましたのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
シリアは今、アサド政権側と反政府側で内戦が続いていますが、単なる内戦ではありません。
アサド政権側にはイラン・ロシアさらにはトルコなどが協力していますし、反政府側にはアメリカやフランス、イギリスが背後にいます。

さらに複雑すぎてもうよく分からないイスラム勢力同士の争いもあり、そしてイスラム過激派による戦闘員以外への残虐行為が行われています。
しかし実際に行ったわけでもありませんし見たわけでもなく報道を通じて知っただけです。
恐らく「残虐」も思い描くものと実際に現地で起きている行為には相当なギャップもあるでしょう。

こうした意味で現地の情報というのはやはり重要です。
単に好奇心で知りたいというのとは違い民主主義の根幹として情報で物事を判断しますから、現地に行って取材してそれを伝えてくれる人は本当に大切です。

一方で今回は「自己責任」が議論になっています。
シリアは今、外務省によるレベル4の避難勧告が出ているエリアです。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_051.html#ad-image-0
(外務省「海外安全ホームページ」)

しかし今回、行って身柄を拘束されて身代金を要求されました。

今回の解放に当たって日本政府は
「身代金は払っていない」
と発表しています。
しかし仮に払ったあるいは払おうとしたならばその原資は税金でしたし、また別の情報ではカタールが払ったという話もあります。
カタールが払ったならば日本との二国間の貸し借り勘定になりますし、いずれにしても払われたならばそれはイスラム過激派に殺人兵器を買う資金を与えたことになります。
民主主義・情報を知る権利とリスク管理・自己責任についてはこれから先に社会の検証が必要です。

一方で安田純平さん自身は以前Twitterで次のように発信しています。

戦場に勝手に行ったのだから自己責任、と言うからにはパスポート没収とか家族や職場に嫌がらせしたりとかで行かせないようにする日本政府を「自己責任なのだから口や手を出すな」と徹底批判しないといかん

かつて「保育園落ちた日本死ね」というブログもありました。
批判は構いませんが、これらに共通する国の否定や口汚く罵るというのはいかがなものでしょうか。
やはり最後に頼りになるのは日本です。


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