中田宏チャンネル_180709_#773_amazongo

ネット通信販売の代名詞「Amazon」といえば買い物の仕方を大きく変えましたが、そのAmazonがなぜか街中に本屋を出しました。

Amazonによるリアルな書店は、すでに全米には約20店舗ありますが、サンノゼの商店街にある店舗に行ってきました。

全て表紙が見えるようになっていて、本屋の規模としては決して大きくないのに本棚に収納しているという感じではありません。
支払いはクレジットカードかアマゾンアプリを使うのでキャッシュレスで、値段は出ていません。
本をスキャナーやアプリで読み込むと値段が表示されます。

値段はダイナミックププライシングすなわち需要と供給の関係によって変わるいわば時価ということです。
有料のAmazonプライム会員は非会員よりも安く買えるのも特徴です。
またネットのAmazonで本を選ぶ時のようにレビュー(評価)を参考にしながら選べたり、この本を買った人はこんな本も買ってますというレコメンド(お薦め)機能も楽しめます。

これら自体も新しいですが、それにしてもAmazonがわざわざリアル書店をやる意味は何なんでしょうか?
実はAmazonは「Amazon Go」というコンビニエンスストアも始めています。
このコンビニもキャッシュレスでレジがないそうです。
客はスマホアプリを翳して入店して、その後はドリンクでもサンドイッチでもシャンプーでもただ持って帰るのみということで、何だか万引みたいだそうです。

いわば”無人コンビニ”ですが、雇用を全て奪いかねないと言われないように売れ筋のサンドイッチなどを店内の良く見える場所で多くのスタッフで作ったりしていて、いずれにしても今までネット通販で伸びてきたAmazonですから逆行した動きです。

本屋にしてもコンビニにしても人がどのように物を選んで買っていくのかを調査してデータ化しているということもあるようですが、間違いないだろうと言われているのは、今までは広域的に倉庫から物を運んでいたのを地域の店舗から運ぶことを想定しているようです。

Amazonがこれまで苦手にしていた物の一つは手にとって確かめたい食料品です。
食料品はそれこそ誰もが買う巨大な市場でAmazonとしてはここに参入をしたいという思いがあるようです。
そのために目の前で確かめてそして顧客に近いところで配送するようなことを考えているのでしょう。

その意味でAmazonは苦手を克服してありとあらゆる物販を担うインフラを構築したいと考えているようにも見えます。
Amazonの明確な目標とその先に何を見ているのかまではわかりませんが、しかし10年後の物販・物流は大きく変わっているに違いありません。

そして、Googleも同同様です。
今や日産もトヨタもアウディもベンツもライバル視しているのは自動車会社ではなくGoogleであるということは2年前に当ブログに書きました。

2016/09/26「【シリコンバレー特集】第1回“日産シリコンバレー”を訪れて。『Googleが自動車業界に参入?』驚くべき自動運転開発の今!」
http://nakada.net/blog/7097

世界中の道を知り尽くしているGoogleに自動車会社各社が蒼ざめているわけですが、しかしそれは自動車業界に限った話ではありません。
例えばGoogleはすでに農業にも参入していますし、これからは建設業にも手を出すといわれています。

すなわちGoogleはもはや検索の会社ではありません。
データ集積ビジネスを行なっていてそのデータをいかに使い横展開して、既存のビジネスの常識を変えています。
これまで職人や専門家の長年の経験と勘を頼りにしてきた仕事もサイエンス(科学)として、となっていて、大きく変わっていく可能性があります。


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