中田宏チャンネル_180508_#733_日中韓

5月9日に東京で「日中韓首脳サミット」が開かれます。

平成27(2015)年11月に韓国・ソウルで開かれて以来、約2年半ぶりの開催です。
もともとこのカ国サミットは平成20(2008)年に日本で第1回が開かれ、その後は原則として毎年の開催が合意されました。
平成21(2009)〜24(2012)年は5年連続で開かれましたけれども翌年、日本が尖閣諸島を国有化したことで日中関係が悪化、中国が
「会わない、やらない」
となって中断しました。

ようやく平成27(2015)年に中国が「ソウルなら行ってやるか」と応じましたが、翌28(2016)・29(2017)年と開かれていません。
今度は韓国がアメリカのTHAAD(終末高高度防衛)ミサイル配備を決定することで中韓関係が悪化、中国がまた
「会わない、やらない」
と言いだしました。
このように中国が
「やる・やらない」
と駄々をこねるわけです。

よく平和主義の方が単純に
「とにかく会って話しようよ」「対応が大事だよ」
と言いますが、中国はいつもこうで、自分たちに気にくわないことがあると
「会わない」「会って欲しいなら何かお土産を持って来い」「善処しろ」
と言い、少し事態が変わったら
「会ってやる」
となるわけです。

さて今回の中身ですが、先日4月27日の韓国・北朝鮮の南北会談はマスメディアは「どうなる?」と騒ぎ立てましたけれども「結局はハグと握手で中身はないでしょう」と予想し、そのとおりでした。

2018/4/27「【予想】南北会談。抱きあって、笑顔で、さて中身は?」
http://nakada.net/blog/12497

一方、今回の3カ国サミットは日本がイニシアチブをとって日本開催ということで日本のメディアも情報をつかめていてかなり事前に情報が出てきていますが、大きく分けて北朝鮮問題そして経済問題の二つでしょう。

北朝鮮問題は、先日の南北会談の「板門店宣言」を支持するという合意になるでしょう。
この宣言は”朝鮮半島の非核化”だけで、北朝鮮が何かをするとはなっていませんので要は中身がありません。
北朝鮮への制裁は日本は
「最大限の圧力を維持する」
と主張、中国は
「非核化に向けて段階的に制裁を解除していこう」
としていますからこれは折り合いがつきません。
一方で国連における北朝鮮への制裁決議の完全履行、これは合意できるわけです。
”完全履行”とはいささか大げさですが、これは中国も既に賛成してきましたからこの焼き直しはできるわけです。

経済に関しては、東アジア地域包括的経済連携(RCEP、Regional Comprehensive Economic Partnership)や日中韓FTA(Free Trade Agreement、自由貿易協定)は議論にはなるでしょうが進まずこれから先も難しいでしょう。
ですからTPP(Trans-Pacific Partnership、環太平洋パートナーシップ協定)が重要だったわけです。
韓国も今、興味を示していますし、中国へも
「入りたいならルールを守ってね」
と言えますから。
従ってできることは”アメリカ・トランプ政権に対して自由貿易の重要性を主張する”ことの3カ国の合意でしょうか。

これ以外に何か画期的なことはないでしょうが、中国的な”会うこと”に意味はあるでしょうか?
今回は22日に控える米韓首脳会談、そしてその後の米朝首脳会談、この前のタイミングに日本でやることが最大の意義なのであります。


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