中田宏チャンネル_180424_#724_南北会談

4月27日、韓国と北朝鮮の南北首脳会談が行われます。
“大きなニュース”になることは間違いありませんが”大きなこと”は決まらないでしょう。

それまでの1週間は首脳会談を前提にいろいろな動きがありました。
ちょうど1週間前の20日朝には
「北朝鮮が核実験場を廃棄、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験も中止」
というニュース速報が飛び込んできました。

これにアメリカのトランプ大統領は
「北朝鮮と世界にとって素晴らしいニュースだ。大きな前進だ。我々の米朝首脳会談を楽しみにしている」
とツイート、私も最初に聞いたときは「核を放棄か?」と思いました。

しかしその後の北朝鮮の発表をよくよく聞くと違ったようです。
発表は
「我が国に対する核の威嚇がない限り、核兵器を絶対に使用せず、核兵器や核技術を移転しない」
ということで”相手がやらなければ”我々もやらないという意味です。
また核実験場は北朝鮮の北東部にある豊渓里(プンゲリ)核実験場でしょうが、すでに何度も実験を行なっていて老朽化し土地も崩れはじめもう使えないと言われている施設です。

今回の発表は20日に行われた朝鮮労働党・中央委員会の総会で決まったそうですが、金正恩・委員長は次のように語っています。
「核戦力の兵器化の完結が検証された」
「もはやいかなる核実験や中長距離大陸間弾道ミサイル試射も必要なくなり、核実験場も使命を終えた」

要するに
「我々はもう核実験やらなくてもよい”核保有国”になった」
と宣言しているわけです。

しかしこれでは話が違います。
6月初旬に見込まれる米朝首脳会談でアメリカが求めるのは(日本も同じですが)北朝鮮の核廃棄で実験の中止ではありません。
朝鮮半島の非核化ではなく”北朝鮮の”非核化です。

そのアメリカは、現CIA(中央情報局)長官で次の国務長官(=外務大臣)のポンペイオ氏がおそらく米朝首脳会談の地ならしということで極秘に北朝鮮を訪問して会談を重ねているようです。
そして報道では
「金正恩氏が非核化の意志を明確に示した」
そうで、それならば実験どころか仮に核兵器をすでに完成させていたとしても廃棄しなければなりません。

またアメリカは自国に届くことを念頭に核よりもICBMを懸念しています。
しかし日本は北朝鮮のどんなミサイルも射程内でその意味で核が大きな問題ですから、アメリカのしっかりした交渉を期待せざるを得ません。

いずれにしても南北首脳会談は友好ムード一色でしょう。
北朝鮮は米朝首脳会談を前提として「我々は平和を作りたい」という姿勢を見せ、韓国は「我々が仲介役だ」というスタンスを見せるでしょう。

終始、笑顔笑顔で抱き合うシーンがテレビ一面に映し出されるはずです。


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