中田宏チャンネル_180413_#715_大分山崩れ

11日の早朝に大分県中津市で発生した山崩れは2人の方が犠牲になられて、まだ4人と連絡が取れない行方不明の状態が続いています。

懸命の捜索が行われていますけれども厳しい状況が続いています。
最初にこのニュースを聞いたとき「雨で地盤が緩んでいたのかなぁ。ということは、雨がいつ降ったのかな?」などと考えていました。
ところが続報を見ると、3月上旬に連日かなり雨が振り、中旬も数日に大雨ほどではないが何日か続いた、裏を返せばそれから3週間は経っているということで「雨による地盤の緩みで起きる」という今までの常識ではないようです。

原因について専門家の分析は
「崩れた場所から地下水が滲み出ているので、地層に地下水が浸透した結果ではないか」
「火山堆積物が積み重なっている地層が風化したから」
と諸説あるようで、いずれにしても自然現象ですから原因の特定は難しいでしょう。
自然のバランスが崩れればこういうことが起こるのは繰り返されてきた長い歴史ですから、文明や科学技術が進んでも完全に防ぐのも難しいでしょう。

さて、このエリアは特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されていました。
思い出すのは平成26(2014)年の広島市で豪雨による大規模な土砂災害ですが、これを受けて土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(土砂災害防止法)が改正されて、安全確保策を講じた上での指定ということになっています。
具体的にはまず都道府県が基礎調査を行って警戒区域を指定し、その中でも民家が近く人命にかかわる場所を特別警戒区域と指定するわけですが、現段階で全国に約36万カ所もあるそうです。

指定はできるでしょうが、その後の万全の対策は横浜市長の経験から正直、難しいと思います。
今回は直前に大雨が降ったわけではありませんから行政も住民も予兆を感知できなかったでしょうし、時間も寝静まっている時でしたから避難することも無理です。
率直な根本的な対策は引っ越し以外に思い浮かびません。

同時になぜ人は山裾に住むのか?と素朴に思いました。
何か答えはないかと調べてみたら、「月刊杉 WEB版」というサイトを見つけました。
いわく、
「古代では人々は台地の上に生活し、稲作を営むようになってから低地の近くに住居を構えるようになった。治水していない平地では、大雨が降れば水浸しになり、嵐が来れば暴風と洪水の危険性があった。昔は、そういう意味で山間の谷津(やつ)のほうが気候が安定しているため、また、粘土質の谷津田の米の方が、砂質の平地で採れる米よりもおいしかったということもあって、人々は、まず山間の谷津に水田を求め、山裾の斜面に家を建てたという。」
http://www.m-sugi.com/75/m-sugi_75_otsubo2.htm

いずれにしても、長い歴史があってのことなので、難しいですね。


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