中田宏チャンネル_180125_#661_プライマリーバランス

1月23日、「経済財政諮問会議」の報道に
「あ〜またか」
と思ってしまいました。

政府が経済・財政の方向性を定めていく重要な会議ですが、打ち出されたのは基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化の”また”先送りでした。
このニュースを聞いて
「またか。やっぱり」
と思ったわけですが、プライマリーバランスについては2年前にも記事にしています。

2016/6/9「【消費税】増税延期の「プライマリーバランス」って何さ!」
http://nakada.net/blog/5687

平成22(2010)年に政府が掲げた目標は「2020年に」基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化でした。
しかしなかなか進まず、国会の論戦ではたびたび質問されますがその度に安倍総理は
「いや、その旗を降ろさない」
と言い続けてきました。
旗を降ろさないのは結構ですが、
平成29(2017)年に黒字化を「2025年」に先送りし、
さらに今回「2027年」に再先送り、9年後の達成としたわけです。

プライマリーバランスの黒字化とはその年の税収によって国の施策を賄うことで、これまで積もりに積もった国の借金を徐々に減少することになります。
一方で日本の現在のプライマリーバランスの赤字状態はその年の国の施策の一部を借金で賄うことで、借金はさらに増え続けます。

プライマリーバランス

 
黒字
赤字
国の施策
その年の税収で賄う
一部を借金で賄う
これまでの国の借金
減っていく
さらに増え続ける

つまり今回の「プライマリーバランスを9年後に黒字化」とは少なくとも今後9年間は借金がさらに積み上がり続けることになるわけです。

こちらも2年前に書きましたが、どうも安倍政権は“とりあえず目標”が多いのが弱点で、また頑張りどころではないでしょうか。

2016年4月11日「「アベノミクス」は失敗?選挙でドタバタなる前におさらい!」
http://nakada.net/blog/4749

経済GDP(国内総生産)600兆円
子育て支援出生率1.8%
社会保障介護離職者ゼロ

これらの目標は何となく現実感があるような数字で実際の施策がないわけではありませんが、多くは達成されないまま目標はどんどん先送りされています。

国や行政の借金には功罪いろいろな見方がありますが、いずれにしても避けて通れないのは歳出=使い方の見直しです。
横浜市長時代、財政再建のために
「アレもコレも」
「次から次へ」
実行してボロクソに批判されたものですが、安倍政権も一つくらいは国民にイタミが伴うことも打ち出す方がむしろ信頼は高まるのではないでしょうか。


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