中田宏チャンネル_170629_#520_稲田防衛大臣失言

6月27日(火)、稲田朋美・防衛大臣が失言しました。
都議会議員選挙まっ盛りの板橋選挙区で自民党候補の応援の際に次のように発言しました。
「防衛省・自衛隊・防衛大臣・自民党として当選をぜひお願いしたい」
公務員は国家公務員法や公職選挙法で「公務員の政治的行為・政治活動」は厳しく戒められ、政治的な中立性が求められて、これは憲法第15条にまでさかのぼります。

日本国憲法第十五条
○2  すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。

これは公務員全員に広く当てはまりますが、さらに自衛隊員は自衛隊法第61条で「政治的行為」が制限され、もっと言えば入隊時に「政治的活動に関与せず」と服務の宣誓を行います。

自衛隊法
(政治的行為の制限)
第六十一条  隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。

すなわち自衛隊は法的にさらに厳格で、国民感情的はナーバスと言えるわけです。

ただでさえ国会で劣勢に回った後で行われている都議選の最中です。
と言うより、そもそも都議選の応援での発言です。
今、マスコミはある意味で”一強”安倍体制の鼻を明かしてやろうとかなり安倍政権叩き・自民党叩きで都議選敗北に追い込みたい雰囲気で、今週の週刊誌でも例えば金子恵美議員や下村博文議員について報じています。


これらはマスメディアがこの時期にあえて出しているネタでしょう。
ところが今回の稲田大臣は「自分自身が」「都議選の最中に」「都議選の応援で」言ってしまってますから、これはちょっとキツいです。

政治家には”発言の反射神経”が求められることがあると思ってます。
法的なことはもとより、国民がどう受け取るか、メディアがどう報じるかに対する反射神経です。
野球では大リーガーでもプロ野球選手でもイチロー選手でも、際どいボールに手が出るかあるいはぐっと見極めるのかは「考えてはいない」でしょう。
瞬時に体が動く反射神経が長年のトレーニングでできているからです。
政治家も「これを言ってはいけない」とぐっと留まれるか、あるいは「敢えて言う」といった反射神経が大事です。

私の知る限りの情報では、自民党は今回の都議選はかなり苦戦で、20議席を超えるあたりがラインとも聞いています。
「後ろから”鉄砲”を撃つ」という言葉がありますが、今回は防衛大臣が「後ろから”ミサイル”を撃」ってしまったようです。


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